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国際平和拠点ひろしま

株式会社EVENTOS(イベントス)

           島根県江津市有福温泉町の再生事業
「食を通した地域活性化」

SDGsのターゲット

8.5 2030 年までに、若者や障害者を含むすべての男性及び女性の、完全かつ生産的な雇用及び働きがいのある人間らしい仕事、ならびに同一労働同一賃金を達成する。

8.9 2030 年までに、雇用創出、地方の文化振興・産品販促につながる持続可能な観光業を促進するための政策を立案し実施する。

11.4 世界の文化遺産及び自然遺産の保護・保全の努力を強化する。

 

SDGsの取組内容

我社は創業以来、食を通して人と人とのコミュニケーションを活性化させるケータリングパーティー事業を営んできました。2008年からはその強みとスキルを活かして、人口(その地域に住んでいる人々)・交流人口(その地域に訪れる人々)の減少に苦しんでいた広島市の中山間地域である安佐南区沼田町吉山地域で、「食を通した農村活性化業」と題して、農園レストランや農作物を活用した商品づくり、産直市などを開業し、地域の賑わいを取り戻すことに一定の成果をあげることができました。

この事業を通して、地域の主婦や若者を雇用することで、雇用の創出や農業を続ける生きがいと健康づくりに繋がっていると地域からも大きな評価を頂きました。

2021年には、その事業を農業以外に広げて「食を通した地域活性化」と題し、島根県江津市と協働して、有福温泉再生プロジェクトチームを創りました。

奈良時代から今日まで1350年間湧き続ける美肌の湯として有名な有福温泉。しかし、この温泉町は、バブルの崩壊から近年の大水害、大火、そしてこの度の新型コロナウイルス蔓延により完全に止めを刺された状況で、温泉町の商店は全滅。かつては20軒あった宿屋も多くが廃業し、わずかに3軒のみが細々と営業をしています。

働く場所が無くなり、人口もこの10年間で25%も減少しました。このままでは有福温泉町は地図から消えるとまで言われています。

 

島根県有福温泉町現在の街並み

我社は、経営困難に陥った有福温泉町の既存旅館3軒と再生旅館4軒のセントラルキッチン機能とフロント業務を集落の中心地で担うことで、各旅館の固定費を劇的に下げました。また、継続可能なビジネスモデルに転換させる「泊食分離」の運営を目指すことにしました。更に、酒屋、カフェ、産直市、蚤の市、リラクゼーション事業、リフォーム事業者の民泊などのビジネスを随時誘致し、地域に働く場を創り、住み続けられるまちづくりを行います。そして、やりがいが感じられ、未来に希望が持てるような有福温泉町を目指し、有福温泉を江津市の地域活性化における中核的存在として活動していきます。

 

新たなキャッシュレスアプリの導入

SDGsに取り組むためのポイント

現在、有福温泉町の若者は、高校を卒業と同時に18歳で100%地域から離れ、殆どの人が地域に二度と戻らない状況が長年続いています。また、温泉の中心地である湯町は、今日、空き家率が50%を越え、高齢化率は約50%となっています。原因の多くは、雇用の場が少ないことに加えて最低限の生活にも不便を強いられるなど、地域で生活が保障されないこと、またやりがいを感じられる職場が無く、未来に希望が持てないことです。

この課題を解決するために、地域の自治会や江津市地域振興課と共に、地域でやりがいをもって働ける地域ビジョンをつくりました。高齢者も若者も地域の住人が未来に向けて協働して活動でき、周囲から注目される再生事業の主体者になることで、一人一人が人間らしい生活をおくり、人生を輝かせることができると考えます。

空き家の解消には、地域の有力工務店である㈱SUKIMONOに参画頂き、工務店の資金でリフォームした場所で宿泊や賃貸を行い、その収入を地主と工務店でシェアするという新しいビジネスモデルを構築しました。このように、民間の力で街を創り直していきます。

地域理念「私達はここで生きていく」を定め、事業者と住人が共有し、行政の助成などに依存しない自主民主連帯で営みを続けていける仕組みを創ることがポイントです。

株式会社EVENTOS(イベントス)

広島市中区舟入中町4-35

082-296-4200

http://www.eventos.co.jp

 

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