2021SDGsレポート-日本の状況-
SDGsの世界の達成状況を報告する報告書が発表されました。
世界のランキングではヨーロッパ諸国が上位に並ぶ中,日本はヨーロッパ地域以外で初めて名前が挙がり,18位でした。
次の図は,17の目標それぞれの達成状況と改善状況を表しています。
各目標ロゴの色は,緑,黄色,オレンジ,赤の順に達成状況が悪くなっていきます。
矢印の色は,緑,黄色,オレンジ,赤の順に改善状況は後退していきます。
(出典:Sustainable Development Report 2021)
【ロゴの色】
緑色:達成
黄色:課題が残る
オレンジ色:重要な課題が残る
赤色:深刻な課題が残る
【矢印の色】
緑色⇑:SDGsの達成を順調にまたは維持している
黄色⇑:適度に改善
オレンジ色⇒ :停滞
赤色⇓:悪化
‥ :情報なし
達成状況
◇日本において達成されているSDGsは3つ
質の高い教育をみんなに
産業と技術革新の基盤をつくろう
平和と公正をすべての人に
2021のレポートでは日本が達成しているSDGsは3つしかありませんでした。
この3つのSDGsについては現時点で目標が達成され,また,維持している状態と評価されています。
これ以外の目標については2021年現在,未達成の状態です。
◇特に状況が悪いのは5つ
【大きな課題が残ると評価されたもの】 | |
ジェンダー平等を実現しよう |
・国会の女性議員の数 ・男女賃金格差 ・無給労働に費やす時間の男女格差 |
機構変動に具体的な対策を |
・化石燃料の燃焼とセメント生産からの二酸化炭素排出量 ・輸入に伴う二酸化炭素排出量 ・1トン当たりの二酸化炭素価格を60ユーロとしたときの炭素価格(カーボンプライシング(※))のスコア ※カーボンプライジングとは,排出されるCO2 に価格付けを行い,CO2を排出した企業等にお金を負担してもらう温暖化対策の仕組みのこと。 |
海の豊かさを守ろう |
・生物多様性のために重要である保護されている海域の平均面積 ・海洋健康指数:清潔な水のスコア ・乱獲または崩壊した資源から漁獲された魚 ・輸入に伴う海洋生物多様性の脅威
|
陸の豊かさも守ろう |
・生物多様性のために重要である保護されている陸域の平均面積 ・生物多様性のために重要である保護されている淡水域の平均面積 ・種の生存のレッドリストインデックス(※) ・輸入に伴う陸生及び淡水の生物多様性の脅威
※レッドリストインデックスとは,生物の分類群ごとの絶滅の恐れのある状態を表す指数。この値が1に近い場合はその分類群のすべての種が近い将来に絶滅の危機に瀕していないことを表し,値が0の場合はその分類群のすべての種がすでに絶滅したことを表す。(環境省) |
パートナーシップで目標を達成しよう |
・高所得国およびすべてのOECD,DAC諸国の場合:政府開発援助を含む国際的な譲許的,公共財政 ・財政上の機密スコア |
これらは深刻な課題を抱えたままです。
改善状況
◇すでに目標を達成している
質の高い教育をみんなに
産業と技術革新の基盤をつくろう
平和と公正をすべての人に
◇状況が順調に改善している目標
貧困をなくそう
すべての人に健康と福祉を
安全な水とトイレを世界に
働きがいも経済も成長も
住み続けられるまちづくりを
◇状況が悪化したもの
陸の豊かさも守ろう
◇改善状況を測れないもの
人や国の不平等をなくそう
つくる責任つかう責任
これらは情報が不足しており,状況は不明とされました。
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