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国際平和拠点ひろしま

SDGsに取り組む大学生インタビュー(後半)

SDGsビジネスセレクトブック制作プロジェクトに,2020年に参加した沖本さん。

この事業への参加をきっかけに,さまざまな活動に積極的に取り組む沖本さんに,プロジェクト担当者がお話を聞きました。

(取材日:2021年11月11日)

 

 

かっこいい大人を見たいんです

いろいろと取り組んでいることについて,積極的にひろしまSDGsプラットフォームで発信してくれてるよね。その中で,「SDGs浸透屋さん」はどんな取り組みをやってるの?

 

大学生が企業に行って社員さんとSDGsについてディスカッションしてみたり,大学生がSDGsについてレクチャーしたりですね。

活動の一番最初は打合せなんです。その企業に合わせて,どうやって浸透させていくかを考えないと難しいかなと思って。だから最初は,現状,その企業の社内浸透がどういう状態か,それに対してこういうことが必要ですよねという打合せから始めます。そのうえで,私ができる関わり方を提案してみるんです。先日は,社内浸透のゴールをまずは社員の皆さんで話してみるというところまで打合せをしました。

 

 

 

「社内浸透のゴール」って?

 

その会社では,SDGsに絡めた事業とはどんなものかを考えて,該当する事業をひとつでも生み出してみるというところに社内浸透のゴールを置きました。

 

ちなみに,この取り組みをやってみようと思ったのはなんでだったの?

 

SDGs交流会で出会った方の会社に行って,大学生何人かと社員さんでSDGsに関するディスカッションをさせてもらったんです。そのときに,「今の社会を担っているのは社会人の方。大学生とか若い世代もいろいろと活動はしているけれど,生産者として,消費者として社会を支えているのは社会人の方だと思うんです。だからこそ,未来の世代のために『よっしゃ,やったるか』と動いてくれるかっこいい大人を見たいんです」というお話をさせていただきました。この言葉がきっかけで,その会社にはSDGsを推進する部隊ができたと聞いてたんです。大学生がそういうことを言うことで影響を与えられることもあるんだと肌で感じました。それだったら,とりあえず大学生でいられる今のうちにやってみようと思って始めました。

 

 

確かに,大学生やそれよりももっと若い人達だからこそ,伝えられること,伝わることっているのがあるのかもしれないね。これまでの経験を通じて,若い人たちが取り組んでみたらいいなと思うことはある?

 

まずは,いろんなことをやる人が増えてほしいなと思っていて。なんでもいいんです。もちろんSDGsのことをやってくれたら嬉しいけど,別にそれじゃなくてもよくて。

周りを見ていても,大学に行って,バイトして,サークルとかに入ったり,入らなかったりしてっていうそういう感じの人が多いけど,それだと世界は狭いままになっちゃう。私も1年生の時はそうでした。

大学って意外とコミュニティが狭い。それがとてももったいないなと思っています。

何かやりたいと思っていてもなかなか一歩を踏み出せない人も多いけど,なんでもちょっとでも興味があることは勇気をもってやってみてほしいなと思います。絶対に何かに繋がるので。

 

大満足です,大学生活

沖本さんはいろいろとやってみてよかったって思ってるってことなんだね。

 

そうですね。私の場合は,いろいろ欲張ってやりすぎてキャパオーバーになっちゃうみたいなこともありましたけど。チャンスがあったらなんでもやってみたくて。

でもやってみたからこそコミュニティとかいろんな経験値とかが増えて広がって,実際に就職にも繋がったし,今後の仕事にもつながるだろうし。

そういうふうにやっててよかったと思ってます。大満足です,大学生活。

 

大満足って言いきれるのすごい!ちなみに、狭いコミュニティから飛び出してみようと思ったのはなんでだったの?

 

もともと飛び出てみたかったんです。でも,うまく飛び出せる先を見つけられなくて。

そんなときに議員インターンに出会って,やってみることにしたんです。

インターン自体の活動ももちろん学ぶものがありましたけど,インターンそのものというよりは,インターンを経験した後に運営スタッフをやったことが大きかったです。

「NPO法人ドットジェイピー」という全国規模の団体で,インターン事業のほとんどを学生スタッフで回しています。ほとんど大人が介入しないんです。この一歩を踏み出したことでできることや経験値が増えて,視野が広がりました。2年生の4月からつい先日,9月に引退するまで2年半,スタッフとして活動しました。最初は広島支部の所属だったんですけど,3年生の秋からユニットと呼ばれる,いわば各地方支部を束ねる本部のような集まりに参加できることになって。そこで広島県外の学生たちとのやり取りするようになって,コミュニティがそれまでとは比べ物にならないほど広がりましたね。

 

電気を付ける,消すっていう日常も消費。消費を見直すことが第一歩。

コロナウイルスの影響もあって2030年のSDGs達成には課題が山積み。達成に向けて,大小問わず人の集まり,コミュニティ単位とか,例えば私にもできる,個人単位でできることってどんなことだと思う?

 

消費を見直すこと。これが絶対に必要です。個人,企業等ができることとしてむやみやたらに物を買わない。生産の過程で二酸化炭素が排出されてたり,資源を使っていたりします。電気を付けたり消したりもそうです。日常過ぎて忘れちゃうかもしれないけど,そういう活動も消費だから。

そういう環境問題,人権問題の多くに消費が絡んでいるなと思っています。

私たちはたくさん消費しながら生きてます。だから,消費は個人がいくらでも気を付けられること,できること。

そういうことに気が付いてみんなが取り組めればいいな,と。そこが現実的な第一歩。

 

 

 

沖本晴香さん

安田女子大学4年生

これまでに「SDGsビジネス講座」や「ハッピーにエコる環境講座」を主宰し,ゲストと合計100名以上の参加者にプレゼン。

現在は,「SDGs浸透屋さん」として企業や行政,学校等に出向き,社員の方や生徒さんにSDGsを「自分ごと化」してもらうためのワークショップを開催している。

お問合せ先: harukaokimoto.r.r.g@gmail.com

 

 

インタビュー前半では,SDGsビジネスブック制作プロジェクトに参加したきっかけなどについて聞きました。

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