南スーダン共和国議会担当省大臣一行が田邉副知事を表敬訪問し,意見交換を行いました
10月21日に,南スーダン共和国のメリー・ナワイ議会担当省大臣ほか8名が,国際協力機構(JICA)の実施する研修の一環として,田邉副知事を表敬訪問しました。
南スーダンは2011年に独立した最も新しい国ですが,約40年以上にも及ぶ内戦の影響で国土の開発がほとんどなされていません。2020年の暫定政府の設立により現在は復興へと歩みだしていますが,保険・教育・水供給などの基本的な社会サービスや,電力・道路などの基本的なインフラが決定的に不足してます。また,それらを提供する地方の政府・行政も殆ど存在しないため,国民の基礎生活環境は著しく悪い状態が続き,復興のためには様々な課題があります。
こうしたことから,国際協力機構(JICA)は,南スーダンにおいて,新国家建設支援(インフラ整備・ガバナンス能力強化),基礎生活向上支援(※BHN),食糧安全保障支援を重点分野として支援を行っています。
(※Basic Human Needs 衣・食・住や教育・保健衛生など人間が生きていくうえで最低限必要なもの)
今回の研修では,日本の地方自治体が戦災や自然災害からの復興経験を共有する機会を創出し,研修参加者に,興における地方行政官の役割の再認識,南スーダンにおいて地域社会の再建を推し進める上でのヒントや教訓,新たな発想・モチベーションを本国に持ち帰ってもらうことを目指しています。
研修参加者は,国の統治や復興の手順などに関して,田邉副知事と積極的な質疑応答,意見交換を行い,田邉副知事からは,「復興した広島のことを是非南スーダンでも広めていただきたい。」というメッセージを伝えました。
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