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国際平和拠点ひろしま

夏休みに読みたい マンガで知る戦争と平和

 原爆投下から75年以上を経た今、さまざまなかたちで「ヒロシマ」が語り継がれています。ここでは小学校高学年から大人まで読むことができる「戦争や原爆の悲惨さが伝わり、平和の尊さを感じることができる作品」をテーマに、15万5000冊以上ものまんがを所蔵する、広島市まんが図書館司書の方々に、おすすめの4作品を教えていただきました。

1.『夕凪の街桜の国』

 主人公の皆実は原爆から10年後の広島で暮らしています。原爆投下時、広島にいた皆実はその悲惨な体験から、日々平和になっていく自分の生活に負い目を感じてしまいます。もう一人の主人公はそれから数十年後の東京で暮らす被爆二世の七波です。原爆を経験していませんが、家族や周囲の人たちの言動から原爆の影響を感じて暮らしています。
 二人の女性の日常を通して、様々なヒロシマの「リアル」が描かれます。戦争や原爆とは何だったのかと、考えさせられる作品です。

著者:こうの史代
出 版:双葉社
巻数:全1巻
価格:880円(税込) 
電子書籍版:あり

2.『みい子セレクション~涙ぽろり感動編~』

 元気で明るい小学生の女の子みい子は、夏休みに広島に遊びに行きます。原爆ドームの前を散歩していると、みい子にしか見えない小さな女の子と出会います。みい子は自分と同じまだ小さい女の子が原爆で亡くなったことを知り、戦争や原爆の悲惨さや当たり前の幸せの大切さを学ぶことになります。
  小学生向けの漫画ですが、小さな女の子から平和の尊さを知ることができます。初めてヒロシマに触れる方に読んでもらいたい漫画です。

著者:おの えりこ
出 版:小学館
巻数:全1巻
価格:440円(税込)
電子書籍版:なし

3.『五色の舟』

 先が見えない戦時下に、見せ物小屋の一座として生計を立てている五人の家族がいました。未来を話す怪物「くだん」を仲間にするため五人は岩国へと向かいます。そこで知った未来は「恐るべき爆弾が落ちる」というものでした。未来を知った五人は戦時下にいる自分たちを捨て、かりそめの世界で生きる決断を迫られます。
 「戦時下」での彼らと「産業奨励館が原爆ドームにならなかった世界」の彼らの姿から、戦争の悲惨さや幸福の意味を考えさせられる作品です。原作は津原泰水の作品で、それを近藤ようこが漫画化し、第18回文化庁メディア芸術祭マンガ部門大賞を受賞。

漫画:近藤ようこ
原作:津原泰水
出版:KADOKAWA
巻数:全1巻
価格:858円(税込)
電子書籍版:あり

4.『生きるんだ ヒロシマから今いのちのメッセージ』

 被爆体験を伝える語り部の方々などへの取材を元に描かれた作品です。自身も被爆し両親も失った少女の人生を描いた作品と、疎開先で原爆投下を知り孤児となった男の子を描いた2作品が収録されています。
  いずれも原爆投下により日常が一変した様子や辛い体験が描かれています。しかし、悲しいことだけでなく家族の絆や友情や恋愛といった人と人との心のつながりも描かれており、平和の尊さや「生きるんだ」という強い気持ちが伝わってくる作品です。

著者:ごとう 和
出版:秋田書店
巻数:全1巻
価格:880円(税込)
電子書籍版:あり

広島市まんが図書館

電話:082-261-0330
住所:広島市南区比治山公園1-4
時間:10:00~17:00
休館:月曜、祝日法の休日の翌日(ただし、その日が土・日・月曜、休日に当たるときは、その直後の平日)

※その他の休館日などはHPでご確認ください。
※緊急事態宣言などによる休館期間なども合わせてHPでご確認ください。
HP:https://www.library.city.hiroshima.jp/manga/

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