当サイトを最適な状態で閲覧していただくにはブラウザのJavaScriptを有効にしてご利用下さい。
JavaScriptを無効のままご覧いただいた場合には一部機能がご利用頂けない場合や正しい情報を取得できない場合がございます。

国際平和拠点ひろしま

ひろしまSDGsフォーラム開催! S (社会人)と D (大学生)で G (議論) s (しよう)! ~未来へつなぐ・新発見~

令和3(2021)年12月3日(金)、平和記念公園内の広島国際会議場ホール「ヒマワリ」で「ひろしまSDGsフォーラム」が開催された。これは「S(社会人と)D(大学生で)G(議論)s(しよう!)~未来へつなぐ・新発見~」と題されているように、SDGsに関心のある大学生と社会人が世代を越えて意見を交換することを目的に開かれたもの。当日は大学生、ビジネスパーソン、一般の方々など約60名近くが会場に集まった。

フォーラムは「広島県」「へいわ創造機構ひろしま(HOPe)」「環境省中国環境パートナーシップオフィス(EPOちゅうごく)」「中国地方ESD活動支援センター」に加えて広島県内の11名の大学生が共同で運営。受付や司会なども大学生が務めた。

フォーラムは2部構成となっていて、前半のセッション1では「SDGsビジネスコミュニティ」の成果発表が行われた。SDGsビジネスコミュニティは今年4年目を迎えた事業。SDGsの意識向上と若者世代への認知のため、SDGsに積極的な県内企業・NPO等に大学生レポーターが取材に出向き、記事を作成して冊子やWEBの形で外部に発信するというもの。今年は16名の大学生と、33の企業・団体が参加した。フォーラムでは参加大学生たちが壇上にのぼり、取材の内容やそこで得た学び、取材を経て考えた課題解決企画を発表するという流れで進んでいった。会場には学生たちが取材を行った企業の方も参加し、取材された側としての気付きや発見をコメントする一幕もあった。

休憩をはさんだセッション2は「はじめようや! SDGsとNoディスタンス」と名付けられたパート。SDGsに関するクイズで場をあたためた後、大学生と社会人がランダムに混ぜられた4~6人のグループ単位でディスカッションを行った。SDGsが内包する「People(人間)」「Prosperity(繁栄)」「Planet(地球)」「Peace(平和)」という4つのテーマが各グループに振り分けられ、それを実現するためにどんな施策が考えられるか意見を出し合い、発表した。

クロージングの席で、企画チーム代表の大下風音さん(安田女子大学3年生)が「普段交わることのない大学生と社会人が、初対面なのに話が盛り上がっていて安心した」と話したように、フォーラムはSDGsを通じて異なる世代で、かつ異業種の人たちが交流を持つ貴重な機会になっていた。

↑企画チーム代表・大下風音さん(左)と、大学生実行委員のメンバー(右)

終了後、フォーラム実行委員として活動した2人の大学生に話を聞いた。

「僕はレジ袋の有料化をきっかけに環境問題に関心を持ち、SDGsに注目するようになったんです。フォーラムのことは男友達に教えてもらったんですけど、応募してみたら男性の参加者は僕だけで驚きました(笑)。本番では司会もしたので緊張したけど、盛り上がって良かったです。いろんな業種の方と話して、それぞれのSDGsへの向き合い方を知ることができるこんな機会はなかなかないと思います」(澤井春之介さん 広島修道大学法学部3年生)

「私は高校時代に『大量廃棄社会 アパレルとコンビニの不都合な真実』(光文社新書)という本を読んで、大量生産やフードロスに興味を持ちました。それでもっと勉強したいと思って今回参加したんです。私は企画を担当しましたが、セッション2は『SDGsを身近に感じて、自分たちでできる行動を行ってもらう』という最終目標を先に設定して、そのためにクイズやディスカッションという企画を用意しました。私自身はこのフォーラムに参加して、食育という観点からフードロスに取り組むというアイデアを学びました。新たな視点を知ったので、それをまわりにも広めていきたいです」(波田千尋さん 安田女子大学現代ビジネス学部国際観光ビジネス学科2年生)

普段接点の少ない学生と社会人がSDGsというテーマの下に集い、未来について語り合った「ひろしまSDGsフォーラム」。このような機会を作れることもSDGsの力だろうし、こうした場づくり自体もSDGsのゴール17「グローバル・パートナーシップを活性化する」に相当するものだろう。

この記事に関連付けられているタグ