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国際平和拠点ひろしま

世界の高校生が広島で平和を考える4日間
「ひろしまジュニア国際フォーラム」参加者インタビュー




国内外の高校生が国際平和について話し合い、次世代の人材育成を目的に行っている「ひろしまジュニア国際フォーラム」。フォーラムに参加した、松室 美胡(まつむろ みこ)さんと、メキシコから参加したAdam Khattak(アダム ハタック)さんに、参加したきっかけやそこで得たことについて聞きました。


核廃絶をディスカッションし、広島宣言を発表

「第8回ひろしまジュニア国際フォーラム」は2023年8月15日~18日の4日間、日本をはじめ、アメリカ、中国、メキシコなど24か国からの参加者85人が集い、核兵器廃絶と平和構築について議論しました。最終日には平和の実現に向けて今後取り組みたい事柄やフォーラムに参加した感想を発表し、「広島宣言」を発表。最後に、仲間と協力し、「私たち自身の命と同じように美しい人間の命を守ろう」と誓いました。


18日の報告会で行動計画を発表する松室さん


●参加したきっかけは?

松室:姉が高校生の時に平和教育プログラム「グローバル未来塾inひろしま」とこのフォーラムにも参加していて、興味を持っていました。世界各国から同世代の子が集まって、平和や核廃絶といったテーマで話す機会は日常ではなかなかないことです。また、昨年夏から約1年、フィンランドに留学し、ウクライナから避難した方と一緒に勉強しました。その経験から、今の世界の状況や平和についてもっと積極的に知る必要があると感じたのが理由です。

Adam:高校の先生がこのフォーラムは私にぴったりだろうと紹介してくれました。日ごろから国際交流の体験の機会がほしいと思っていたこともあり、また、核兵器の影響のことを知りたいという思いもあったので、このフォーラムならそれが叶うと思い参加しました。私にとって、このフォーラムは大きな成長の機会になると感じました。


(松室美胡さん)


●印象に残ったことは?

松室:最終的に広島県に提出する「広島宣言」をまとめるディスカッションは、とても興味深いものでした。多様なバックグラウンドを持つ参加者の、どの意見をリスペクトするか、どういう文言で提出するかはすごく迷いました。ファシリテーターの先生方のリードで、みんなの合意が得られるように進めることができたのでうれしいです。

Adam:一番印象に残っていることは、このフォーラムにはさまざまな国から高校生が参加していて、たくさんの考え方と出合えたことです。そこで気づいたのは、人間としてはそんなに違わない、同じ人間なんだということです。

私が学校で平和教育を受けたとき、先生から、事実を見るときはそれがいいか悪いかを判断する前に、まずは背景を知ること、理解しようとすることが大事だと教えてもらいました。先生からの教えとフォーラムでの気づきとをあわせて、お互いに相手を理解しようとして会話をすれば理解が深まり、平和につながっていくのではないかと思えるようになりました。


(Adam Khattakさん)


●フォーラムに参加して何か変化はありましたか?

松室:同じグループにいたアメリカとコスタリカの生徒に平和記念資料館や原爆ドームを見学した感想を聞くと、「これまで見たことがない世界で、正直ショッキングだった」と話していました。原爆ドームを目の前にして初めて、こんな大きな建物が壊れ、多くの人が亡くなり、こんなに大きな被害があったんだと実感し、知っていた情報とスケールが違うことを知ったそうです。このギャップを埋めるために、日ごろから学生同士でつながってお互いの平和教育を比較したり、なぜギャップがあるのかを考えてみる機会を持ってみたいという考えが生まれました。

Adam:このフォーラムに参加したことで、たくさんの国の人と出会いました。グループディスカッションでは、一つの事実でも視点を変えると見えてくる事実やとらえ方が変わってくるなと感じました。相手との環境の「違い」を知り、「不平等」に敏感になることができました。


●今後、取り組みたいことは?

松室:過去の出来事だけに囚われず、世界で今何が起こっているのか、私たちは何をすべきか、現実に目を向けて考えていきたいと思います。今回のようなイベントに積極的に参加し、平和や核廃絶に対する理解を深めることも継続して行っていきたいです。

私は幼児教育に興味があり、学校外の活動で幼稚園児や小学生低学年と交流するイベントを何度か実施したことがあります。今後は平和や、平和構築に関わるSDGsをテーマとして取り上げ、子供たちに自身の学びをシェアする活動も行ってみたいです。


Adam:私は将来、土木工学のエンジニアになりたいと思っています。国によって異なる文化を建物に取り入れたり、障害がある人が感じる不平等をなくす建物づくりにも生かしていきたいです。

このフォーラムで知った事実や気づいたことを、家族みんな、友人に伝えたいです。これからできる新しい友人にも伝えます。そうしてどんどん平和活動を広げていきたいです。


松室 美胡(まつむろ みこ)さん

広島叡智学園高等学校1年 幼少期は台湾で過ごし、中学入学時に日本に。昨年、フィンランドに約1年留学。広島の好きなところは方言、「じゃけえ」がお気に入り。


Adam Khattak(アダム ハタック)さん

メキシコ SABES Santa Ana高校 広島の好きなところは、どこにいっても清潔で美しいこと。中でもフォーラム会場である広島国際会議場の建物の美しさに感動。


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