平成29年度(第2期)の研修概要
研修修了生の声
昨年度(平成29年度)の研修を終えた修了生(第2期)からは,次のような感想をいただきました。
●日本語でも英語でも,人と会って会話することはとても楽しいと心から思えるようになった。
●精神面と自分の意志が強くなり,自分の意見を持つようになりました。
●未来塾で学んだ事は僕の中に一生残り,将来何をしたいかを考えさせられました。
●よりアクティブになりました。自分から行動することの大切さを学び,多方面に興味を持つようになりました。
●自分の将来への目標のために計画を立て始めました。
●研修を通して問題の本質や解決に向けた方法を考えることができました。
●みんなの前で勇気を出して意見を言ったり,発表したりできるようになりました。
●自分が言いたいことがある時,迷わず質問する姿勢が身につきました。
●国際社会への出来事への関心が強くなり,未来塾で学んだことと関連づけて考えられるようになりました。
●実際に海外へ行ったことで,日本からだけの視点ではなく,いろいろな角度から物事を捉えられるようになりました。
●相手のことを理解しようとする姿勢だけでなく,自らの思いも積極的に伝えようとしなければいけないと感じました。
●世界で起きている問題を自分のことのようにとらえるようになりました。など。
研修内容
開講式(第1回(8月9日))
基調講演 「日本の将来と国際人材」 大島 賢三 塾長(元 国連事務次長)
●国連などで御活躍された大島賢三塾長から,国際社会における国連の役割をお話しいただくとともに,自身の御経験も踏まえながら,将来,国際平和人材として活躍していくために必要となる能力や視点についてお話しいただきました。
講義(第1~9回(8月9日~1月21日))
国際平和(核兵器廃絶,復興・平和構築)
●核軍縮・不拡散,復興・平和構築分野の第一線で活躍されておられる大学教員や研究者などによる講義を受講しました。核兵器廃絶分野については,「核兵器を巡る世界の現状」,「核軍縮(核兵器禁止条約)・核不拡散・核セキュリティ」,「核兵器廃絶に向けた市民の活動」,「国際関係から見た核兵器と平和」などの講義が行われました。復興・平和構築分野については,「紛争地域の平和創造と平和構築」,「被爆者の戦後と心のケア」,「紛争後における緊急支援と平和構築」,「平和構築に向けた開発援助・国際協力」などの講義が行われました。また,湯崎知事も「広島から,核兵器のない平和な世界の実現に貢献できる人材を目指して」をテーマで講義しました。また,受講生も,疑問点などを講師に積極的に質問していました。
演習 模擬国連会議
●国際社会における課題解決への交渉プロセスを疑似的に体験するため模擬国連会議を開催しました。まずは,8月に,模擬国連会議の理解を図るため「国連のカフェで提供するランチメニューをどうするのか?」という仮想の議題を基に練習会議を行い,会議の手順などを理解しました。これを踏まえ,10月に,「核軍縮・核不拡散:NPT体制の包括的強化」 をテーマに設定した会議を行いました。 受講生は,自分が担当する国のスタンスや主張を事前に調べ会議に臨み,最終的に合意文書としてとりまとめました。
英語
●パブリック・スピーキング能力を向上させるため,平和に関係するトピックス(「テロリズム」「核兵器」「貧困と飢餓」「難民」「教育とジェンダー」「気候変動」「ネルソン・マンデラ」「アウン・サン・スーチー」「広島平和公園ガイド」など)を基にスピーチ,ディスカッションなどの演習を行いました 。小グループで,自分の考えを発言し,仲間と議論し,その結果を発表するプロセスを通じて身に付けた力を,海外研修で生かしました。
海外研修(1月4日~10日)
●国内研修での学びを生かすことを目的に,フィリピンマニラ首都圏で海外研修を行いました。平和構築や国際協力の実務者や活動現場を訪問 (在フィリピン日本国大使館,アジア開発銀行,JICAフィリピン事務所,NGOユニカセ など) するとともに,現地高校生(フィリピン・サイエンスハイスクール)と平和・文化に関する史跡などを訪問するとともに国際平和や世界的課題について意見交換を行いました。
研修成果発表・修了証書授与(2月4日)
●これまでの研修で学んだこと,印象に残ったこと,将来生かしたいことについて,一人ひとりが英語で発表を行いました。大島塾長をはじめ,講師の先生方から発表内容と受講生の成長に高い評価を頂きました。
また,発表後に修了式を行い,修了証書が授与されました。
また,発表後に修了式を行い,修了証書が授与されました。
≪発表の概要≫
●私の将来の夢は農学者になり,開発途上国の支援にたずさわることです。この未来塾で経験し,学んだ事はこの目標に向けた大きな第一歩だと確信しています。
●私は研修を重ねていくにつれて,これまでにないほどの充実感を味わいました。それは,「国際平和への貢献」という共通の目的をもったみなさんと共に学ぶことができたからです。集団で事を行うときには,全員が一つの目的に向いていることが大切であると改めて感じました。
●このプログラムへの参加を通して,私はあるサイクルに改めて気づきました。
[問題に気づく]→[調べる]→[解決策を考える]→[解決策を実践する]→[問題に気づく]。このサイクルを繰り返すことで,私たちの視野は格段に広がり,相手の立場で考えやすくなります。
[問題に気づく]→[調べる]→[解決策を考える]→[解決策を実践する]→[問題に気づく]。このサイクルを繰り返すことで,私たちの視野は格段に広がり,相手の立場で考えやすくなります。
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