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国際平和拠点ひろしま

ロシアの原爆報道

2020年は広島・長崎に原子爆弾が投下され75年目となります。

「広島県史 原爆資料編」に掲載されている原爆に対する国際的反応:海外の新聞論調を紹介します。1945年8月6日に広島,8月9日に長崎に投下された原子爆弾について海外の新聞はどのように報じたのでしょうか。

本県が進めている国際平和拠点ひろしま構想の趣旨と合致しない論調も含まれますが,原子爆弾投下を海外でどのように伝えたか知っていただくため 「広島県史 原爆資料編」に掲載されている新聞論調をそのまま掲載しています。

ロシアの原爆報道

昭和20.8.9 クリスチャン・サイエンス・モニター紙

[ミシガン州・ユニバーシティ・マイクロフィルム社蔵]

ロシアは比較的冷静に日本に対する原爆投下を報じた

モスクワ,8月9日,AP電——ロシアは原爆の開発に相当の成果をあげているが,8月8日に,このたび投下された原子爆弾に対する関心を表明しながらも,原爆関係の報道はむしろ冷静であった。

ロシアには,原子核分裂に画期的研究をした2人の学者がいる。1人はモスクワのピーター・カピスタであり,他はレニングラードのアブラハム・ヨッフェである。

原子爆弾投下の最初のニュースは,8月7日早朝モスクワのラジオ放送によって行なわれ,午前中はそれが繰返されたが,その取扱いは重大な事件というほどでもなく,午後には原爆のニュースは打ちきられた。

8月7日の朝刊・夕刊には,トルーマン大統領の原子爆弾に関する声明が報道されていたが,その後,新聞・ラジオには原爆関連の記事は見当たらない。

(湯浅 信之訳)

出典 広島県史 原爆資料編

 

 

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