核軍縮 |
評点 14.1 |
最高評点 101 |
評点率 14.0% |
『ひろしまレポート2020年版』からの評点変化 +2.2 |
ロシアに次ぐ規模の5,800 発(推計)の核弾頭を保有し、継続的に廃棄している。SLBM に搭載される低威力核弾頭を配備するなど、核抑止力の一層の強化を進めている。新戦略兵器削減条約(新START)の履行を継続する一方、条約の期限延長問題でロシアとの協議を重ねたが2020 年中には決定できなかった。TPNW に反対し、署名していない。核軍縮の前進には国際安全保障環境の改善が必要だとし、「核軍縮環境創出(CEND)作業部会」を主宰している。CTBT を批准せず、早期発効を求める国連総会決議に反対した。11 月には未臨界実験を実施した。核兵器に関する透明性は核兵器国の中でも高いが、公開される情報が減少傾向にあり、2020年にも核弾頭保有数や廃棄数に関する情報公開請求を拒否した。2014 年に設立したIPNDV を主導してきた。日本提案の核軍縮に関する国連総会決議に共同提案国となり、賛成した。 |
核不拡散 |
評点 38 |
最高評点 47 |
評点率 80.9% |
『ひろしまレポート2020年版』からの評点変化 -1 |
2018年の包括的共同行動計画(JCPOA)離脱後、イランに対する制裁措置(二次制裁を含む)を強化した。さらに、イランに対する国連制裁の復活(スナップバック)を試みたが、他の安保理理事国に拒否された。北朝鮮とは2019 年2 月(ハノイ)及び6 月(板門店)に首脳会談を開催したが、いずれも進展はなかった。国連総会決議「中東地域における非核兵器地帯の設置」に、前年に続いて2020 年も(イスラエルとともに)反対票を投じた。IAEA 保障措置への貢献度や輸出管理体制の信頼性の高さなどといった観点では、国際社会における取組をリードしている。補完的なアクセスに関する規定を含むIAEA 追加議定書を締結している。2020 年には「プルトニウム管理指針」に基づく報告をIAEA に提出しなかった。 |
核セキュリティ |
評点 25 |
最高評点 41 |
評点率 61.0% |
『ひろしまレポート2020年版』からの評点変化 +1 |
核セキュリティ関連条約をすべて批准完了している。INFCIRC/225/Rev.5 の勧告措置を導入しており、内部脅威及びコンピュータ・セキュリティ対策にも取り組んできている。また、地球的規模脅威削減イニシアティブ(GTRI)を通じたHEU 利用の最小限化の支援や検知機器の提供など、核セキュリティ強化のための国際的な取組を積極的に実施してきた。 |