8 月6 日に広島で開かれた平和記念式典には、83 カ国とEU 代表部が参列した。このうち、日本以外の本調査対象国の参列状況は下記のとおりである。

➢ 大使級：ベルギー、ブラジル、カナダ、エジプト、ドイツ、インドネシア、イスラエル、カザフスタン、メキシコ、パキスタン、フィリピン、スイス、トルコ、UAE、英国、米国
➢ 大使以外：豪州、フランス、インド、韓国、オランダ、ニュージーランド、ポーランド、ロシア、(このうち、豪州、フランス、オランダ、ニュージーランド、ポーランド、ロシアは過去3 年間に1 回以上の大使による参列があった)
➢ 不参加：オーストリア、チリ、中国、イラン、北朝鮮、ナイジェリア、ノルウェー、サウジアラビア、南アフリカ、スウェーデン、シリア（このうち、オーストリア、イラン、ナイジェリア、ノルウェー、南アフリカ、スウェーデン、シリアは、過去3 年間に1 回以上の参列があった）

また、8 月9 日の長崎原爆犠牲者慰霊平和祈念式典には、63 カ国とEU 代表部が参列した。このうち、日本以外の本調査対象国の参列状況は下記のとおりである。

➢ 大使級：ベルギー、ブラジル、カナダ、ドイツ、インド、インドネシア、カザフスタン、ナイジェリア、スイス、UAE、英国、米国
➢ 大使以外：豪州、オーストリア、中国、フランス、イスラエル、韓国、メキシコ、オランダ、ニュージーランド、ポーランド、ロシア、トルコ
➢ 不参加：チリ、エジプト、イラン、北朝鮮、ノルウェー、パキスタン、フィリピン、サウジアラビア、南アフリカ、スウェーデン、シリア

日本は様々な場で、「世界の指導者らの広島、長崎の被爆地訪問」を働きかけており、日本提案の核兵器廃絶に関する2021年の国連総会決議でも、「広島・長崎への指導者や若者等の訪問を歓迎する」と記載された。2021 年には、新型コロナウイルスの世界的な感染拡大もあり、元首・閣僚級の訪問はなかったが、それ以前には毎年、広島への訪問がなされてきた。また、2021年7 月には、国際オリンピック委員会（IOC）のバッハ（Thomas Bach）会長が原爆死没者慰霊碑に献花し、平和記念資料館を見学した。