ひろしまレポート2022:推薦コメント
『ひろしまレポート』は、核兵器の実際の脅威を示す貴重な指標である。残念なことに、核軍縮の進展は危険なほど緩慢なままである。大多数の国が核兵器の禁止と一刻も早い廃絶を支持する一方で、他の国は現在の不安定で持続不可能な安全保障体制を維持しようとしている。私たちが自滅を避けるためには、核兵器の禁止を、大量虐殺と同様に、国際法の揺るぎない規範とすることが早急に必要である。
モハメド・エルバラダイ
元国際原子力機関(IAEA)事務局長
『ひろしまレポート2022年版』は、核の安全保障セキュリティの現状と、受け入れがたいほど高い核兵器使用の危険性について、痛切に訴えるものである。広島・長崎への原爆投下から75年余、私たちは、誤算や不手際がいとも簡単に核紛争につながる危険なほど不安定な安全保障環境に直面している。この報告書は、核兵器が二度と使われないようにするための努力をさらに強化することの緊急性を明らかにしている。
アーネスト・モニツ
元米国エネルギー長官
核脅威イニシアティブ(NTI)共同代表兼CEO