Hiroshima Report 20233.ロシア ■核兵器国
核軍縮 |
評点 3.9 |
最高評点 109 |
評点率 3.6% |
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ウクライナに侵略し、核恫喝を繰り返すなど、核兵器の使用可能性が強く懸念された。消極的安全保証やブダペスト覚書に反する行為でもある。NPT運用検討会議では最終文書の採択に唯一反対した。核兵器は削減傾向にあるが、依然として約6,000発の核弾頭を保有すると見られ、ICBMの積極的な更新を進めている。極超音速滑空飛翔体、長距離核魚雷及び原子力推進巡航ミサイルの開発も注視されている。新STARTの数的制限を遵守する一方で、現地査察の受け入れを一時的に停止すると発表し、その再開に向けた米国との協議も開催直前に延期を通告した。核軍縮関連の国連総会決議には軒並み反対し、FMCTに関する国連総会決議に棄権した。TPNWに反対し、署名していない。 |
核不拡散 |
評点 29 |
最高評点 47 |
評点率 61.7% |
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ウクライナの原子力施設に対する攻撃・占拠により、IAEA保障措置の実施を阻害している。北朝鮮やイランの核問題に対して、安保理決議やIAEA決議の採択に反対している。IAEA追加議定書を締結しているが、補完的なアクセスに関する規定はない。また、追加議定書の適用は自発的になされるべきだとし、その検証標準化には消極的である。アラブ諸国が提案した「中東非大量破壊兵器地帯の設置に関する国際会議」の国連での開催を支持し、会議に参加した。北朝鮮への制裁措置を定めた国連安保理決議への一定の違反が報告されてきた。「プルトニウム管理指針」に基づく報告をIAEAに提出した。 |
核セキュリティ |
評点 8 |
最高評点 38 |
評点率 21.1% |
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核セキュリティ関連条約をすべて批准している。A/CPPNMの国内実施体制を確立している。IPPASミッションを一度も利用していない。近年多国間イニシアティブへの参加が減少している。NSFに継続的に拠出している。2022年に史上初めて稼働中の平和利用目的の原子力発電所を攻撃し占拠した。 |