2021年，初代HOPeユース大使に就任したヘングさんに，HOPeユース大使に応募したきっかけ，これからの意気込みなどを聞きました。

 

プロフィール

インタビュー

HOPeユース大使の志望動機はなんですか？

私はひろしまジュニア国際フォーラムに初めて参加してから，平和構築と核兵器というテーマをもっと学びたいと思うようになりました。

HOPeのユース大使は，様々な背景と様々な経験をしている方々とご一緒でき，たくさんの活動やイベント，ディスカッションに参加して、多くを学ぶことができる、とても恵まれた機会だと思います。

さらに，HOPe ユース大使として，平和のために地球市民として成長し，多様な世代の人々にアクションを呼びかけてゆきたいです。

 

 

趣味を２つ教えてください！

私は人と出会うこととアートが大好きです。

空いた時間に，人に連絡をとって，大勢と知り合いになり，その人や独自の文化について新しいことを学ぶことが好きです。

また，自分が経験した美しい貴重な瞬間を，自分独自のキャンバスに捉えて，あとからそのだいじな時を振り返られるよう記録し，それを周りの人々とシェアすることも好きです。

HOPe ユース大使としての経験を通して，仲間や参加者のみなさんといっしょに経験してゆくすべての瞬間や学びを逃さず，大切にしたいです。

これらの経験を，個人的なアートや関係性を通して広め，より多くの人々が世界の幸せのために平和構築に参加するよう声をかけていきたいです。

 

 

これまでに取り組んだことで，HOPeユース大使の活動につながることはありましたか？

私は，第6回平和構築や核兵器廃絶に関するひろしまジュニア国際フォーラムに参加しました。

このフォーラムでは，第二次世界大戦中の広島と長崎の核による悲惨な歴史について，本当に貴重な教訓を学びました。

両分野の専門家のガイダンスや説明を受けて，核兵器に関する規範や多くのことを学び，日本や世界各地から集まった多くの参加者とのディスカッションで自分の考えを共有する機会もありました。

さらに，広島記念公園のバーチャルツアーでは，被爆者の方の証言を聞くことができました。この証言に，私は涙が出るほど感動しました。

彼女の言葉の裏にある，予期せぬ出来事による痛みを感じました。

このツアーと証言を通して，私は広島の歴史と，私の国カンボジアで人々がクメール・ルージュによって経験したこととの間に関連性を感じました。

このような感情や経験から，私はHOPeユース大使に応募しました。

HOPeユース大使として，誰もが肉体的・精神的な虐待や暴力を受けずに自由に暮らせる，より良い平和な世界を作るために，みんなと一緒に活動していきます。

 

 

2030年，SDGsが達成されるとされている年には，次の15年に向けた国連の目標が立てられるでしょう。ヘングさんが考える2045年に目指す未来とは？

私が2045年の世界として思い描くのは，戦争や紛争がない状態で，さまざまな背景を持つ人々が平和で幸せに共存できる世界です。

世界が平和になるかどうかは，市民の行動や考え方，精神的にも肉体的にもすべての生き物が幸せになるかどうかにかかっていると思います。

私は2045年を，なによりも人々がお互いの違いに対してより開かれた，オープンマインドになれる時代だと考えています。

平和な世界とは，誰もがお互いに，新しい視点や異なる視点を与え，受け入れることができ，暴力や差別のない状態で共存している世界です。

私は，あらゆる種族・背景・アイデンティティ・ジェンダーの人たちが，自分たちにふさわしい権利を得て，社会の中で他の人たちと一緒に，自分の意見を公に発言することを恐れることなく，誇りを持って生きていける世界を思い描いています。平和な場所を作るためには，まず人々の心と身体の平和を確約しなければなりません。

なぜなら，人こそが社会と世界の発展の中核だからです。しかし，この夢を実現するためには，いまの状況や，平和構築や平和維持の意味について，まだまだ学ぶべきことがたくさんあります。

この世界を誰にとっても平和な場所にしたい。

核のない平和な世界にするために，わたしは自分の任務をしっかり勤め，世界の人々と協働していくことを学びたいです。

HOPe核なき持続可能な未来ユース大使としての体験を，思い描く未来の実現や，次世代への継承に役立てていきます。

 

 

最後に，HOPeユース大使として挑戦してみたいこと，楽しみにしていることなど，これからの意気込みをお願いします！

HOPe ユース大使として，自分の住む地域や世界の人々に，少しずつでも平和や核兵器廃絶の大切さ，そしてその背景にある悲惨な歴史への気づきを広めていきたいです。

若い世代の人たちに興味を持ってもらえるような学びのコンテンツ作成に取り組んでいきたいと思います。

さらに，広島フォーラムのようなダイアログやイベントを通じて，さまざまな場所にいる人々をつなげていきたいと思っています。

仲間のユース大使や参加者と一緒に，活動の中で学びながら，大切な情報や気づきを他の人々に広めてゆき，私たちの次世代のインスピレーションとなることが，HOPeユース大使として一番大事な務めだと考えています。

 

 

ヘングさん，ありがとうございました。

これからの活躍に期待しています！