NGO HiroshimaNGOひろしま NEWSLETTER
ひろしま平和推進ネットワーク協議会メンバーであるNGOひろしまがニューズレター「Bright Future with NGO Hiroshima」を発行しました。
ニューズレターでは、NGOひろしまがカンボジアで行っている事業について紹介されていますのでぜひご覧ください。
ニューズレター(PDFダウンロード)
ニューズレター
*写真はPDFからご覧ください。
The Exchange Centre and Farm in Siem Reap:
The Exchange Centre and Farm locates in the center of Siem Reap province. It is about 6 kilometers from Angkor Wat and we are planning to build it in the land of 40 meters by 40 meters. We are planning to build it within 3 years if we could have enough funds to do it. That’s to say from now until 2023 to be finished. We are doing this Centre to help and support the poor children to get a chance for education and jobs for their future.
Aims and Objectives:
- Helping and supporting education for orphans and poor children to primary and secondary education and or vocational training and assisting young people to build up their skills and foreign languages, both Japanese and English to become responsible citizens and build up their own future.
- Promoting the awareness of agriculture.
- Promote the knowledge of commercial farming for purposes of income generation.
Educational Programs:
The centre set up a primary school for the young people to access education for the better future and has a vision of also setting up secondary and vocational schools for the people within their localities to acquire normal education and skills in different jobs.
The Activities mentioned are set out broad guidelines that will provide the project with the tools to overcome her challenges, seize opportunities and thus secure the community towards some issues that may be face
(Sok Ty in Cambodia)
シェムリアップでの農園兼交流センター(訳文)
私たちが計画中の農園を兼ねた交流センターは、カンボジアのシェムリアップ州の中心部にあります。アンコールワットから約6Kmの距離にあり、40m×40mの広さの土地に建設予定です。十分な寄付を得ることができれば、3カ年で建設を終え2023年に完成させる計画です。このセンターを活用して貧しい子どもたちを支援し、将来を見据えた教育と仕事の創出を目指しています。
事業の目的
◉孤児や貧しい子どもたちの小学及び中学教育を支援し、若い人たちが技術や日本語、英語等の外国語を習得し、自立した市民として成長し、自分たちで未来を切り拓くことのできるよう目指します。
◉農業への関心を向上させます。
◉所得創出を目的とした商品化農業への知識を向上させます。
教育計画
このセンターでは、より良い将来を見据えて若い人向けの小学校を開設し、中学校や職業訓練校の創設も計画しています、地方に住んでいる人が当たり前の教育を受け、様々な技術を習得できることを目指します。このような活動を通して、直面する様々な課題を乗り越えるため、目的達成の方法を習得し、チャンスを逃さず、地域社会を確かなものにすることを考えています。
(カンボジア側カウンターパート ソクティ)
「ひろしまカンボジア交流センター(仮称)」設立の意義
NGOひろしまは、内戦で荒廃したカンボジアの復興を支援するため、小学校での健康診断、口腔保健、村々での感染症予防、太陽光発電による中学校PC教育など、次代を担う子ども達の健康増進と元気な学校づくりに取り組んできました。
この活動は、広島県、広島大学、広島経済大学、JICA、自治体国際化協会、NPOカンボジアひろしまハウス協会をはじめとする、日本とカンボジアの様々な団体や医師、歯科医師、技術者、自治体職員、留学生、NGOスタッフなど、数百名にのぼる志ある人材の協力により、15年にわたって継続されてきました。
将来のカンボジアと日本をつなぐ架け橋となり、アジア地域の平和構築に貢献する、このネットワークを根付かせ、双方向の交流・協力関係に発展させるために、「ひろしまカンボジア交流センター(仮称)」の設置を計画しています。
◆首都プノンペンでは、ウナローム寺院内に設置した「カンボジアひろしまハウス」を「ひろしまカンボジア交流センター・プノンペン」と位置付けます。これまで取り組んできた貧困層の子供たちの就学支援や日本語教育、スポーツ学習を地元の協力を得る形で再構築します。
◆シェムリアップ州では、地元NGO、孤児院と協力して、研修や宿泊の機能を有する農園を整備し、「ひろしまカンボジア交流センター・シェムリアップ」と位置づけます。野菜、果樹の栽培、養鶏などで生計を立て、広島からのスタデイツアーなどを受入れながら、経済的自立が厳しい内陸部の支援活動の拠点とします。
◆急速な経済成長の陰で、富裕層と貧困層との教育・衛生環境に著しい格差が生じております。内陸部ではさらに厳しく、出稼ぎの親に置き去りにされた孤児などが、劣悪な生活・教育環境におかれています。灌漑設備など農業の基盤も未整備で、現地農家は輸入農産物に圧され、収入は極めて少なく離農する例も増えています。
◆両交流センターでは、日本語・英語教育、就学・就業を行い、将来的に、保健・医療・介護、農業、水産業など、広島県や日本国内での就労や両国の経済・文化交流に携わる人材を育成します。同時に、県内の大学、関係機関やメデイア等と協働し、両国の交流を促進する情報信機能を備えます。
◆2005年に始まった、カンボジアの復興支援は、地方自治体による国際貢献のモデルとして高い評価を受けてきました。センターの設置により、広島からの一方的な復興支援ではなく、両国の相互交流と貢献という新たなステージが実現され、アジア地域の平和構築におけるひろしまの役割が大きくクローズアップされます。
◆未利用地や耕作放棄地を活用する観光農園は、雇用を創出し、降り注ぐ太陽エネルギーとトンレサップ湖の水を有効利用して自然環境と共生した農園が実現すれば、国連が掲げるSDGsの目標にもあてはまります。「ひろしまカンボジア交流センター(仮称)」には、これまで蓄積されたノウハウを活かし、両国のさらなる交流から協力へ、協力から相互貢献へと、次なるステージに向けた拠点となり、活動の新たな担い手を育てる役割が期待されます。
NGOひろしま事務局長・後藤昇
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