広島県と連携協定を締結しているストックホルム国際平和研究所（SIPRI）は毎年，シプリ年鑑（SIPRI YEARBOOK）を発刊しています。その中で，2022年1月時点の核兵器数が発表されました。

 

2022年1月時点の核兵器保有数は12,705で，2021年1月時点の13,080と比較して375減少しています。引き続き，約90％を米露が保有しています。

 

この減少は，主として米国とロシアが引退した核弾頭を解体したことによるところが大きく，一方で，運用可能な核弾頭数の削減については停滞がみられ，今後再び増加する可能性も指摘されています。

 

米露の核兵器数が減少した一方で，インドは増加させています。北朝鮮の核弾頭数については，これまでは生産された核分裂性物質量からの推定値でしたが，今回は20が確認され，初めて世界の合計数にカウントされました。

 

国名 Country	配備核弾頭 Deployed warheads	貯蔵核弾頭 Stored warheads	退役・解体待ちの核弾頭 Retired warheads	核兵器数 Total inventory （2022年1月時点）	核兵器数 Total inventory （2021年1月時点）
米国	1,744	1,964	1,720	5,428	5,550
ロシア	1,588	2,889	1,500	5,977	6,255
英国	120	60	45	225	225
フランス	280	10	..	290	290
中国	–	350	–	350	350
インド	–	160	..	160	156
パキスタン	–	165	..	165	165
イスラエル	–	90	..	90	90
北朝鮮	–	20	..	20	[40-50]
合計	3,732	5,708	3,265	12,705	13,080

注釈：-は0（ゼロ）を意味します。..は該当なしを意味します。[]は不明確のため，合計数には含まれていません。

出典：SIPRI YEARBOOK 2022

核兵器保有数の推移（1945年～2021年）

2021年の核軍縮・核不拡散・核セキュリティの状況についてはひろしまレポート2022をご覧ください。

ひろしまレポート2022

核兵器保有数について

核兵器保有数（2021年）核兵器保有数（2020年）核兵器保有数（2019年）

 

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