高まる環境規制に柔軟に対応した船舶を建造することで新たな商機を見出す
船舶は、海水を船体に取り込むことでおもりとして利用しており、この船体に取り込む海水のことをバラスト水と呼んでいます。このバラスト水には海水とともにあらゆる海洋生物が含まれており、近年バラスト水の注排水に伴う各国の海洋生態系の乱れが問題となっていました。このため、2017 年には外航船舶について、バラスト水を船外に排出する前に浄化することを義務付ける条約が発行されています。 佐々木造船株式会社は、この条約発効に先駆けてバラスト水処理装置を搭載した船舶を建造するなど、環境規制の強化も新たな商機ととらえ、単に環境規制をクリアするだけでなく、お客様の経済的負担が最少となるよう配慮した提案を行うことで他社との差別化を図ろうとしています。
SDGsポイント
2017 年、各国沿岸部の海洋生態系の維持・保全を目的としてバラスト水管理条約が発効しました。佐々木造船株式会社では、条約発効に先駆け、 2011 年の時点で早くもバラスト水処理装置を搭載した船舶を顧客に提案し建造しています。また、様々な環境規制を解決するうえで、数ある選択肢の中から、イニシャルコスト・ランニングコストを勘案した最適な船舶を顧客に提案する姿勢が感じられ、環境規制の強化を弾みとして、将来の新たな商機を見出そうとしている姿が垣間見られます。
佐々木造船株式会社