人類最初の原子爆弾の投下により、多くの命が奪われ、一度は廃墟となった広島、そして多くの人々の力によって平和の街として復興を成し遂げた広島は、国際平和の構築のために貢献する使命があると考え、「国際平和拠点ひろしま構想」を策定しました。また、2018年には、「SDGs未来都市」の一つに選定され、SDGsを通じた国際平和の実現に向け、様々な取組を進めているところです。
この取組の一環として、大学生のSDGsビジネスに対する理解を促進し、人材育成を図るとともに、県内のSDGsビジネスについてのノウハウや先行事例を蓄積し、国内外に向けて発信するために、これまで2回にわたりこの事例集を制作して参りました。
今年度は、新型コロナウイルス感染症の世界的な流行が多くの問題を顕在化させました。新型コロナウイルス感染症への対策については、SDGs達成に向けた取組と連携して進めることが効果的と提案されています。今回の事例集では、県内経済も大きな影響を受ける中でSDGsの視点から新型コロナウイルス感染症と闘う地元企業等の皆様の取組を御紹介しています。制作にあたっては、感染予防対策を講じたうえで、県内の大学生に御協力をいただきました。
今後も、こうした取組により、広島が有するシンボル性を活かしつつ、県内外、国内外の様々なステークホルダーの関心を高め、世界の経済の安定と発展に寄与し、SDGsの達成を図るとともに、広島県の更なる発展を実現して参りたいと考えております。
終わりに、御参加いただいた企業・団体及び学生の皆様、引き続いて御尽力いただきました環境省中国環境パートナーシップオフィス・中国地方ESD活動支援センター様をはじめ、関係の皆様に心から感謝を申し上げまして御挨拶といたします。
広島県知事 湯崎英彦