ゆるく。あたたかく。住民主体のまちづくりをwebアプリでサポート。 |
新型コロナで活動範囲が制限される中、どこでも見られる媒体として必要な地域情報を届けている「ためまっぷ」。情報の格差を減らし、地域を知りたい人、知らせたい人をつなげる。
地域のことをもっと身近に
学生:「ためまっぷ」のシステムについて教えてください。
横山:「ためまっぷ」とは、私たちためま株式会社が特許を取得した地域イベント情報共有サービスです。地域の情報源である掲示板やチラシは、日常の景色と化しています。それらの必要な情報をデジタル化することで、情報の格差を減らし、知りたい人、知らせたい人の当事者同士を簡単につなげることができると考えています。また、最近はチャットツールなどで送られてくるたくさんの情報がありますが、これらは知り合い同士のやり取りであるために、情報伝達に強制力が生まれてしまいます。そのことで、時に苦しさを覚えてしまうという声もいただいていたので、もっと地域のことを“ゆるく”気軽に届けられないかという思いもあります。
「ひとりじゃない」励ましあったコロナ禍
学生:新型コロナにより各地のイベントが激減したとうかがいました。サービスに変化はありましたか。
横山:イベントが開催できず、情報をほとんど載せられない時期が続きました。そんな中、子育て支援イベントの主催者の方々が若いお母さんたちに向けて、「ひとりじゃないよ」というメッセージや簡単なレシピを「ためまっぷ」に投稿されていたんです。慣れない子育てをがんばる励みになったと思います。農家や飲食店を、地域に必要な拠点として紹介する自治体もありました。「梅ジュースを作って待っていますね」って。すごくあたたかい空間ですよね。
魅力はカスタマイズ。安心・安全な町へ。
学生:「ためまっぷ」の特徴的な使われ方の例は他にもありますか。目指したい未来の社会についても教えてください。
横山:地域ごとにカスタマイズして使っていただける点は「ためまっぷ」の魅力のひとつです。例えば、防災マップとして使われている地域もあり、散歩や買い物途中に潜むリアルな“危険”が掲載されています。(ためまっぷ横川モデル)必要としている人がもっと簡単に情報を得られる、安心・安全であたたかいまちづくりのお手伝いができたらと思っています。
ためま株式会社
広島市中区本川町三丁目1番地5号シーアイマンション2階 Port.Inc内
080-7019-9688 (清水代表)
今回お話しを伺った方
中四国運営サポート 横山 ゆかりさん
私たちが取材しました!
佐山莉子(安田女子大学):貴重な経験となりました!
沖野加奈(安田女子大学):ためまっぷのファンになりました!
村重遥佳(安田女子大学):広島のことを再認識できました!
編集者からのコメント
最新の技術を使ったサービスでありながら、手書きのチラシや自然体の活動風景の写真が行き交う「ためまっぷ」には、どこか懐かしさや安心感を覚えます。「すべての人に地域情報を」と使いやすさにこだわり、年齢による情報格差を軽減。外出が制限されたコロナ禍では、地域との関わりを感じられる交流の場となりました。世界とつながるSNSも良いけれど、身近な出会いを大切にすることが、本来の豊かさなのかもしれません。