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信頼される確かな情報で広島の人々とともに未来をつくる |
1975年に広島県で開局し、番組制作を通じて希望と平和を育む社会づくりに取り組んでいるテレビ新広島。人々の求める正確な情報を届け、地域の信頼を大事にするテレビ局。
コロナ禍で地域に果たすべき使命
学生:新型コロナによって取材の仕方や放送内容に影響が出たかと思います。どのような想いで取材、放送されていますか。
横川:情報番組では感染者を出さない努力に共感し応援したいという気持ちで、行政が示す新型コロナ対策に取り組まれているお店を取材・放送させていただいています。感染拡大当初は飲食店などの紹介は控えていましたが、消費活動低迷により経済的に苦しむ人が増えないよう、現在では感染予防を徹底しながら、楽しくポジティブな内容もお届けしています。局として感染予防のためにできることを第一に、ニュース番組では自社ホームページも含め、最新の感染情報とともに、取材に基づいた正しい予防策などを詳しく伝えています。
テレビ局だからこそできること
学生:テレビ新広島が果たすSDGsの役割を教えていただけますか。
横川:近年の豪雨災害や新型コロナの流行で、気候変動の影響に危機感を覚えました。これらの問題に取り組むSDGsを広め、災害情報や感染情報など、視聴者が求める情報を正確に発信していくことがテレビ局としての役割だと考えます。また、未来を担う子どもたちに豊かな教育を届けるために「わんぱく大作戦」などのフィールドワークを通した学びの提供、応募のあった県内すべての新生児に子育てグッズが入った箱を届ける活動「サンキューフォーゼロ」を行っています。
オンラインで8月6日を世界中に
学生:SDGsの「16.すべての人に平和と公正を」にも注力されていますが、世界へ届けるその取り組みを教えていただけますか。
横川:毎年8月6日に放送している原爆特番の英訳版アーカイブや平和記念式典の生配信を、今年は式典に参加できなかった方々や世界中の人々に見ていただけたのではと思っています。被爆者の高齢化が進む中、平和の実現のためには戦争を経験した人々の声を「残す使命」があります。地元のテレビ局だからこそ発信できる信頼のおける情報を、多くの人に届けるためのメディア戦略を取り入れています。
株式会社 テレビ新広島
広島市南区出汐二丁目3番地19号
082-255-1111
今回お話しを伺った方
経営推進局経営企画部長 横川 慶治さん
私たちが取材しました!
永田みのり(安田女子大学):信頼されるための努力!
丸茂真奈美(安田女子大学):信頼を大切にする企業でした
編集者からのコメント
取材前は、インターネットの普及によるテレビ離れが気がかりでした。インターネットでは利用者が能動的に情報を探し、取捨選択をする一方、テレビからの情報は受動的に受け入れられていることに気付きました。受け身の情報だからこそ常に正確に届けなければならないという、視聴者との信頼の上に成り立つテレビ局だからこそのポリシーがありました。番組に関わる多くの社員の努力と、一人でも多くの視聴者に見てもらうための戦略に、心を動かされた取材でした。