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広島で発生した環境問題から「地球派宣言」が誕生
〈SDGs〉。最近は社会のあちらこちらでよく耳にしますが、SDGsに取り組んでいる企業は今や環境関連の企業だけではありません。今回インタビューさせて頂いたのは、広島ホームテレビ。広島県民であれば誰もが知っている「地球派宣言」とSDGsの取り組みについて取材しました。
今から29年前、太田川の水質汚染事故の発生や広島でのごみ処理に対して疑問を抱き、「環境保全キャンペーンをするしかない」という社員の強い思いから地球派宣言がスタートしました。この地球派宣言は【関心・理解・行動】の3つの柱で支えられており、情報発信にとどまらず「実際に行動する」事まで含まれています。
【関心・理解・行動】の3つの柱でSDGs促進をテレビ局から
地球派宣言の映像では多くの言葉を使わず、その特異性で視聴者に【関心】を持たせ、考えてもらうことで、一方的な情報発信にならないように工夫しています。キャンペーンメッセージで【関心】を持たせ、番組では情報量を増やし【理解】を促します。一方、発信するだけではSDGs達成の実現が難しいことから、【行動】の重要性を改めて実感したと言います。近年、SDGsが社会に浸透してきたことによって、長く行ってきた地球派宣言の取り組みがより伝わりやすくなったと感じているそうです。
【行動】の一つに、環境教育「アースキーパープロジェクト」があります。県内の小学校と連携し、実際に自然に触れ合いながら生態系とは何か、人類が及ぼす影響はどのようなものなのか、などを学びます。環境に配慮した行動ができる人材育成が目的です。
テレビ局が行うSDGs、強みの発信力を超えて
SDGsに取り組むきっかけを与えてくれるプログラムを行っていることが印象的でした。
環境教育にここまで力を入れている企業は初めて見ましたし、ただ発信するだけでなく、実際に行動できる人材育成まで視野に入れている点が魅力に感じました。テレビでの映像放送という垣根を超えた取り組みを通して、地球の未来を考えた行動ができる人であふれた時代になってほしいです。
情報の発信・伝達が主な仕事である放送局において、「言い過ぎない」工夫をし、視聴者に考えてもらう映像づくりを行っている点に広島ホームテレビの制作力を感じました。SDGs実践に向けたイベントも印象的でした。
取材者
近藤令奈(広島工業大学4年 )
田丸千夏子(安田女子大学3年 )
仰木希海(安田女子大学1年 )
株式会社広島ホームテレビ
広島市中区白島北町19番2号
082-221-7111
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