「壊しては建て続ける」のではなく、「あるものを長く安全に使い続け、快適に暮らす」 |
SDGsのターゲット
包摂的で安全かつ強靭(レジリエント)で持続可能な都市および人間居住を実現する
SDGsの取組内容
現代の日本では何年ごとに建物の建て替え・取り壊しが行われているのかご存知でしょうか。
答えはおよそ30年ごと。劣化状況などをみても、“修繕”をすることでまだまだ使えるにも関わらず,新しく建て替えを行う度に取り壊すのが現状です。
この背景には、日本では中古物件よりも新築物件が好まれる傾向にあることがありますが、このままの状況が続けば、大量生産・大量消費・大量廃棄の社会に拍車をかけることになります。
株式会社テクシードは,「建設会社」という位置づけではありますが、広島で長年建物の再生事業を営んできました。新しい建造物をつくるのではなく、主には古くなった建物の診断から修繕までを行っています。①建物の調査・診断業務、②建物の改修・修繕、③建物のリノベーションの3つの柱を軸に、今ある資源を有効活用して環境負荷の低減に努めながら、住み続けられるまちづくりに貢献しています。
まず,古くなった建物が健全であるかどうかなどの調査・診断から始まります。専用の機器を駆使し、そこに調査員のきめ細やかな技術や判断をプラスして、正確に現状把握をして最適なプランの立案を行います。
その結果をもとに、安全で快適な住まいを実現するための改修・修繕工事を行います。改修・修繕工事には、建物の劣化や不良個所を補修する大規模修繕や、古い建物の耐震性能を現代の決められた基準まで向上させる耐震補強などがあります。
こうした事業で培ってきたノウハウを活かすため、新たに始めたのがリノベーション事業です。リノベーションとは、元々ある住宅の基本的な構造(柱・梁・土台など)を活かしながら、外観や間取り、水回りなど、そこに住む人の暮らしに合わせて作り変えることを指し、既存の特徴を活かしつつも求める理想に近づけていく、そんな家づくりの選択肢の一つです。2008年にはリノベーションブランド「RE:FACTORY」を立ち上げ、中古物件を活用した豊かな暮らしを多くの方に楽しんでいただいています。
テクシードの自社ビルも、築30年の廃業した病院の建物を改修・リノベーションして使用しています。
このように、株式会社テクシードは建物の再生を通して、建設業界の大きな課題である大量生産による貴重な資源の枯渇や、大量消費(=エネルギーの消費)・大量廃棄(=環境汚染)を抑制し、環境負荷の低減を目指します。
SDGsに取り組むためのポイント
持続可能な社会の実現を図るため、建物については「壊しては建て続ける」のではなく、「あるものを長く安全に、快適に使い続ける」ことが必要であると考えます。今後も建物再生事業を通して、環境に配慮しながら住み続けられるまちづくりを目指します。
株式会社テクシード
広島市東区戸坂新町2-43-1
082-516-1070