おりづる再生紙を通して,循環型サイクル,障がい者の自立支援,平和な社会に繋げる |
SDGsのターゲット
8.5 2030 年までに,若者や障害者を含むすべての男性及び女性の,完全かつ生産的な雇用及び働きがいのある人間らしい仕事,ならびに同一労働同一賃金を達成する。(障がい者の自立支援)
12.5 2030 年までに,廃棄物の発生防止,削減,再生利用及び 再利用により,廃棄物の発生を大幅に削減する。(資源の有効活用)
12.6 特に大企業や多国籍企業などの企業に対し,持続可能な取り組みを導入し,持続可能性に関する情報を定期報告に盛り込むよう奨励する。(資源の有効活用)
12.8 2030 年までに,人々があらゆる場所において,持続可能な開発及び自然と調和したライフスタイルに関する情報と意識を持つようにする。(資源の有効活用)
・原爆ドームの保存を維持し,平和な社会へ貢献する。
・『おりづる再生名刺1枚につき1円 広島市原爆ドーム保存事業基金に寄付する活動』を通して,2030年までに1,000万円を寄付する。
SDGsの取組内容
我が社は1868年に熊本で創業しました。その後長崎に移住し,戦後,広島に事業の地を移して,今年で154年目を迎えました。
世界で唯一の被爆国の日本。その広島,長崎両市にご縁を頂き事業をさせて頂いている我が社が,ビジネスとして,世界中から平和の願いが込められ集まった折り鶴を「おりづる再生紙」として再生し、その再生紙を使用した商品を開発する事業を成り立たせる事の意味と大義,そして使命を感じました。
折り鶴から製作した再生紙を利用しておりづる再生名刺を作成し,さらにその名刺の売上に応じて原爆ドーム保存事業基金へ寄付する。我が社は,こうしたおりづる再生名刺の一連の活動を2011年にスタートしました。
おりづる再生名刺の作成にあたっては,広島市から譲り受けた折り鶴を授産施設で選別し,我が社で製作したおりづる再生紙を利用しています。
このおりづる再生名刺は,地元広島の企業を中心に案内しています。実際にこの名刺を使用する方からは,「おりづる再生名刺は一般の名刺と手触りが違い,それが話題となって,ファーストコンタクトの会話がスムーズに進みます。また,おりづる再生名刺を採用した理由を説明することで企業価値が高まりました。」という喜びの声もいただきました。
我が社は,このおりづる再生名刺1枚につき1円を広島市原爆ドーム保存事業基金へ寄付させていただいており,2021年4月末現在,寄付実績は 3,471,313円となりました。近年は広島市内の小中学校,広島市役所等の地方公共団体にもご案内をし,ご賛同者を増やしています。今後もこの活動の認知度を上げる事を目指します。
広島を中心として,全国,世界中の人が,この活動を認知し,ご賛同いただければ,おりづる再生名刺の利用者も増え,寄付額も増えます。その為にも広島の企業,学校,地方公共団体の方達が,おりづる再生名刺を当たり前に使っていただく状況を望みます。
また,多くの方におりづる再生名刺を使っていただく事で,おりづる再生紙を作る機会も増え,授産施設に依頼する選別作業の回数も増えます。それによって障がい者の自立支援にも繋がります。
SDGsに取り組むためのポイント
障がい者の自立支援として,広島市から寄贈された折り鶴の選別作業を授産施設へ依頼しております。おりづる再生紙の使用量が増えるたびに選別作業の依頼回数が増え,安定した雇用につながります。
また,資源の有効活用の観点においては,広島市から譲り受けた折り鶴とミルクパルプ(※1)から,我が社独自のおりづる再生紙・おりづる再生名刺などの再生商品としてアップサイクル(※2)展開し,我が社が提案する,おりづる再生名刺の一連の活動にご賛同いただける企業のCSR活動に貢献します。
さらに,恒久平和の実現に向けて,世界遺産である原爆ドームを永久に保存していくため,また後世につなげていくために,先述の寄付活動も続けていきます。
このように,我が社は,平和を祈念する思いの再生,返信,発信を通して,恒久平和に貢献していきます。
(※1)牛乳パックを再生した牛乳パック100%の高品質な再生パルプのこと。
(※2)単なる再利用ではなく,元の製品よりも価値の高いモノを生み出すこと。
株式会社文華堂
広島市中区国泰寺町2-5-3
082-241-2415