誰もが心豊かに暮らしていける地域社会を目指した、メンタルヘルスDXの様々な取り組み |
SDGsのターゲット
3.4 2030 年までに、非感染性疾患による若年死亡率を、予防や治療を通じて 3分の1減少させ、精神保健及び福祉を促進する。
4.4 2030 年までに、技術的・職業的スキルなど、雇用、働きがいのある人間らしい仕事及び起業に必要な技能を備えた若者と成人の割合を大幅に増加させる。
4.5 2030 年までに、教育におけるジェンダー格差を無くし、障害者、先住民及び 脆弱な立場にある子どもなど、脆弱層があらゆるレベルの教育や職業訓練に平等にアクセスできるようにする。
10.2 2030 年までに、年齢、性別、障害、人種、民族、出自、宗教、あるいは経済的地位その他の状況に関わりなく、すべての人々の能力強化及び社会的、経済的及び政治的な包含を促進する。
16.1 あらゆる場所において、すべての形態の暴力及び暴力に関連する死亡率を大幅に減少させる。
SDGsの取組内容
株式会社レスコは、20年に渡って精神科病院をはじめとした精神医療・福祉関係の皆様へ最適なシステムを開発し、提供しています。
近年、若者だけでなく中高年も「ひきこもり」状態になっていることが社会問題となっています。広島県内には3ヵ所「広島ひきこもり相談支援センター」が設置されており、その他にも民間やNPO団体等、支援を行っている機関が複数あります。
障がい者の自立訓練を行う障害福祉サービス事業所を運営するNPO法人FOOT&WORKも支援機関の1つであり、これまでの活動の中で『どこに相談すれば良いかわからない』という声が多数寄せられていました。そこで、「相談したい時に、相談先を探す事ができるポータルサイト」の構築プロジェクトが発足しました。レスコの精神科向け電子カルテ開発や精神科医療従事者への取材で培ったノウハウを活かして共同で構築し、2021年3月に「ハルモニ@ホーム」を公開しました。
https://harumoni-hiroshima.com/
このサイトには様々な支援先が掲載されていて、支援団体と当事者や家族が、メールや電話で直接繋がる事ができます。また、支援者同士もサイトを通じて支援ネットワークが構築できれば、それぞれの得意なサービスを組み合わせる等、より充実した支援が可能となります。
さらに,2021年4月には医療の枠を超え、相談支援機関向けのクラウド型相談業務支援システム「Waroku(ワロク)パブリックヘルス」をリリースしました。生活困窮者やひきこもり等の課題を抱えた側と、支援する側、双方の課題解決のためのシステムです。
「Warokuパブリックヘルス」は、「ハルモニ@ホーム」との連携も視野に,現在検討を進めています。これにより、相談から専門機関による支援までワンストップで行えるようになり、支援の質向上が期待されます。
SDGsの目標3「すべての人に健康と福祉を」を最大のテーマに掲げ、地域住民の方々に個別最適化された支援や精神科医療を提供するためのインフラを整備する事で、誰1人取り残さない、誰もが心豊かに生活できる「ウェルビーイング」が溢れる社会づくりに貢献できると考えています。
SDGsに取り組むためのポイント
「ハルモニ@ホーム」公開後のこれからの施策として、支援団体をより詳しく紹介するための取材や動画制作を通して、「ハルモニ@ホーム」が活性化し、支援が必要な方へ適切な支援を届けるための仕組み作りを更に推進していきます。
また、いくら支援情報が沢山掲載されたポータルサイトがあっても、認知されなければ意味がありません。月に1回レスコの代表が出演しているラジオでの告知や、広島市内を走るバスに情報を掲示して周知活動を行う等、広報活動にも力を入れています。サイト公開時にはプレスリリースを発出し、取材を受けてテレビのニュースで放映されました。
株式会社レスコ
広島市中区上幟町5-15 1階
082-207-4020