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国際平和拠点ひろしま

New Strategic Arms Reduction Treaty新戦略兵器削減条約(新START)

2026年までの条約延長が決まったアメリカとロシアの二国間条約である新戦略兵器削減条約(新START)。今回は、新STARTについて紹介します。

 

新戦略兵器削減条約(新START)とは?

署名年月:2010年4月

 

発効年月:2011年2月

 

削減義務:アメリカとロシアは新STARTの下で、条約発効から7年 後の2018年までに、それぞれの配備戦略(核)運搬手段(大陸間弾道ミサイル(ICBM)、潜水艦発 射弾道ミサイル(SLBM)及び戦略爆撃機)を700基、配備・非配備戦略(核)運搬手段を800基、配 備戦略(核)弾頭を1,550発の規模に削減するとの義務を負っています。

(参考:ひろしまレポート2013、https://hiroshimaforpeace.com/hiroshimareport/report-2013/ )

 

削減状況:条約のもとでの削減状況は、米国務省のホームページで定期的に公表されています。条約が発効した2011年2月から2019年9月までの削減状況は次表のとおりです。削減期限である2018年2月5日にされた両国の申告では、条約で規定された上限を下回っており、その後も両国の戦略核戦力はこの上限を超えていません。

  米国 ロシア
  配備戦略(核)弾等 配備戦略(核)運搬手段 配備・非配備戦略(核)運搬手段・発射機 配備戦略(核)弾等 配備戦略(核)運搬手段 配備・非配備戦略(核)運搬手段・発射機
条約上の上限 1,550 700 800 1,550 700 800
2011.2 1,800 882 1,124 1,537 521 865
2011.9 1,790 822 1,043 1,566 516 871
2012.3 1,737 812 1,040 1,492 494 881
2012.9 1,722 806 1,034 1,499 491 884
2013.3 1,654 792 1,028 1,480 492 900
2013.9 1,688 809 1,015 1,400 473 894
2014.3 1,585 778 952 1,512 498 906
2014.9 1,642 794 912 1,643 528 911
2015.3 1,597 785 898 1,582 515 890
2015.9 1,538 762 898 1,648 526 877
2016.3 1,481 741 878 1,735 521 856
2016.9 1,367 681 848 1,796 508 847
2017.3 1,411 673 820 1,765 523 816
2017.9 1,393 660 800 1,561 501 790
2018.2 1,350 652 800 1,444 527 779
2018.9 1,398 659 800 1,420 517 775
2019.3 1,365 656 800 1,461 524 760
2019.9 1,367 668 800 1,426 513 757

(参考:ひろしまレポート2020、核兵器の削減、https://hiroshimaforpeace.com/hiroshimareport/report-2020/page-8/

 

広島県の取り組み

2021年1月20日にジョー・バイデン 氏が米国大統領に就任した際、湯崎広島県知事から次のコメントを発出しました。

「バイデン新大統領には、被爆者を始めとした多くの人々が心から願っている、核兵器廃絶に向けた確固たる決意を示していただき、就任早々ではありますが、失効が直前に迫っているロシアとの新戦略兵器削減条約(新START)の延長交渉を成功させていただくことを強く求めます。」

知事コメント全文はこちら

 

 

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