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国際平和拠点ひろしま

Hiroshima Junior International Forum【レポート】Participating in Hiroshima Junior International Forum

三重県では広島県との学生交流事業により「ひろしまジュニア国際フォーラム」に三重県代表の高校生が参加しています。オンラインで開催された第5回ひろしまジュニア国際フォーラムでは,セントヨゼフ女子学園の中嶋未来さんが参加しました。
中嶋さんの参加レポートを紹介します。

三重県代表 セントヨゼフ女子学園 中嶋 未来

私が今回の「ひろしまジュニア国際フォーラム」に参加した動機は、小学生のとき、家族と広島に訪れ、原爆がもつ恐ろしさや残酷さを身に感じたことをきっかけに、核兵器の廃絶、平和な世界の実現について興味があったことです。原爆ドームや広島平和記念資料館で学んだ「二度と戦争を起こしてはならない」という強い思いをもっと多くの人に伝えるために、大好きな英語を通して外国人留学生と積極的に意見交換をしたい!と思い応募しました。

このフォーラムで私は多くのことを学びました。

被爆体験講話として小倉桂子さんによる被爆者ご本人のお言葉は、ただのWordではなく、一つ一つに重みを感じました。

グループディスカッションでは、インドネシア、メキシコ、マレーシア、イギリスと日本のダブルの学生、広島に住む学生、そして三重代表の私の6人で話し合いました。グループのみんなに自分の思いをシェアすることで相手だけでなく、自分の理解も深めることが出来、又それぞれの国の同世代の高校生から色々な考えを聞くことが出来ました。日本人だけの話し合いでは出てこないテーマや物事について話せて貴重な経験となっただけでなく、このように国境を超えて、一つの大きな世界的規模の問題について話し合うことは、私たちグローバル社会に生きる身にとって本当に大切だと実感しました。

また、日本での討論と今回のような国境を超えた話し合いとの違いを沢山知りました。例えば、日本では、相手の意見を聞くことを重視され、互いに譲り合って尊重しながら話を進めるのに対して、他の国の人との話し合いでは、相手の意見を受け入れつつ、自分が思ったことはすぐに積極的に話すということです。このように日本と他の国との違いを知り、互いに理解し合うことで、差別や恐れを抱くことなく議論出来ると思いました。

全体のプレゼンテーションでは、他のグループに対して意見を述べたり、チャットでコメントを発信したりして有意義に取り組めました。今まで考えたこともないようなことにも意識を向けられたことは、本当に良かったです。

そして最終日ではグループ代表として広島宣言を発表しました。事前学習と3週間にわたって行われた今回のフォーラムの集大成として、またこのような貴重な経験を頂いた感謝の意を込めて核廃絶へ向けての解決策を提示しました。

未来を担う私たち一人ひとりが現実世界に潜む様々な社会問題に意識を持ち、世界平和実現に向けて今一度自分には何ができるかを考えることから平和構築は始まると思います。そのような認識をもっと多くの人に伝えるため、今回のフォーラムでは、拡散力のあるソーシャルメディアを利用して原爆の物語の動画を作成して発信したり、被爆者の方のお話をリアルに訴えかけていこうと言う意見が出ました。「核兵器を作り、核兵器で相手を脅かし、戦争を起こさないようにする。」と言うように私たちの身の回りには間違っている情報がたくさんあります。私は今回のフォーラムで身につけた知識を蓄え、そのような確信のない情報に惑わされないようにしていきます。

また、今回の活動で得た平和に対する思いや軍縮を実現することの大切さを自分の中だけで収めるのではなく家族をはじめ、学校内でも全校集会や放送などを通してもっと多くの人の心へ届け、私の強い思いを伝えたいです。

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ひろしまジュニア国際フォーラムについて

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