Governor’s comment on the result of The 10th NPT Review ConferenceNPT運用検討会議の結果について(知事コメント)
令和4(2022)年8月26日にNPT運用検討会議が閉幕したのに伴い,広島県知事がコメントを発出しました。
知事コメント
○ 前回の2015 年会議に続き,最終文書が採択されずNPT運用検討会議が閉幕 したことを極めて遺憾に思うと同時に,核兵器廃絶に向けた道程が一層険しくなることを強く懸念している。
○ ロシアによるウクライナ侵略によって,核兵器使用のリスクがかつてなく高まる中,今回の会議は,関係各国が全会一致で,NPT体制の意義や核軍縮・不拡散に向けた努力の必要性を再確認することが非常に重要であった。
○ 結果的に,最終文書はロシアの反対により採択されなかったが,大変厳しい国際情勢の中,最後の全体会では,多くの国々がNPT体制を維持することの重要性に言及した。
○ また,スラウビネン議長も終了後の記者会見で「大多数の締約国が,さらなる核軍縮の必要性や具体的な措置について真剣に議論し,そのメッセージは核兵器国にも伝わった」と評価し,来年には,NPT強化のための作業部会の立ち上げが合意されたことは,歓迎したい。
○ 今後は,今回の会議で前進した議論や合意できたポイント等を基に,具体的な核軍縮・不拡散の進展に繋がるよう,国際社会が不断の努力を続けていくことが非常に重要である。
○ 県としても,被爆地の使命として,あらゆる機会をとらえて国際社会に働きかけ,被爆者の悲願である一日も早い核兵器のない平和な国際社会の実現に向け,今後とも全力で取り組んでまいる。
令和4年8月27日
広島県知事 湯﨑 英彦
この記事に関連付けられているタグ