塾生を迎えプログラムが始まりました。
「グローバル未来塾inひろしま」の開講式を7月23日(日)、合人社ウェンディひと・まちプラザ(広島市)で開催しました。
このプログラムは、高校生等を対象に、国際平和を希求する高い志をもち、将来、国際的に活躍できる人材の輩出を目的にしています。今年度は、第7期生として23名が参加しています。
開講式
池田塾長より、塾生ひとりひとりに入塾許可証が交付されました。塾生を代表して、県立広島高等学校の藤原花凛さんが「体験を通じて新たな視野や価値観を得て、語学力と表現力を磨き、世界の人々へ平和の大切さを発信できるようになり、永久に続く国際平和の構築に向けて不断の努力をする」と宣誓をしました。
塾長講話では、「国際人材の未来像」と題し、世界における日本の役割を踏まえ、グローバルリーダーとは何かについて学びました。
特別研修(第8回ひろしまジュニア国際フォーラム)に参加しました。
特別研修として、8月15日(火)から8月18日(金)の4日間にわたり「ひろしまジュニア国際フォーラム」に参加しました。
ひろしまジュニア国際フォーラムは、国内外の高校生等が国際平和についての討議や交流等を行い、平和のメッセージを世界に発信することを通じて、次の世代の人材育成を行うことを目的として開催されています。
塾生の皆さんは、このフォーラムのテーマである「平和な世界の実現に向け、私たちができること」について、熱心に学び、意見交換し、若者や広島が国際平和実現のために果たす役割をまとめた「広島宣言」を作成・発表するとともに、世界の若い世代同士で交流を深めることができました。
行事内容 |
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1日目 |
オリエンテーション 平和記念資料館視察 慰霊碑参拝 被爆体験証言聴講 基調講演 講義(核兵器廃絶) グループディスカッション(核兵器廃絶等①) 歓迎交流会 |
2日目 |
グループディスカッション(核兵器廃絶②) 講義・グループディスカッション(復興・平和構築) 広島宣言の素案作成 |
3日目 |
県内視察、広島宣言の確定 |
4日目 |
報告会、広島宣言と行動計画等発表 |
通塾研修(第1~5回研修)を行いました。
講義内容 |
講師 |
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第1回 7/23(日) |
・開講式、オリエンテーション |
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・塾長講演 「国際人材の未来像」 |
池田秀雄塾長 |
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・英語演習①②③ テーマ:自己紹介、SDGsとは?/パートナーシップによる目標達成、 持続可能なクリーン・エネルギーの提供/気候変動への取組 |
三浦先生、Thome先生、McGregor先生、Garcia先生 |
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第2回 8/13(日) |
・核廃絶① 「核爆弾・戦争の非人道性と被爆体験」 |
広島大学平和センター ファンデルドゥース瑠璃准教授 |
・平和構築① 「国際協力」 |
JICA中国 村岡啓道所長 |
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・英語演習④⑤⑥ テーマ:広島平和記念公園案内、良質の教育の保障、ジェンダーの平等の実現 |
三浦先生、田北先生、Lauer先生他 |
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第3回 9/24(日)
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・核廃絶② 「戦争は国際政治をどう変えるのか」 |
千葉大学国際高等研究基幹 藤原帰一特任教授 |
・英語演習⑦⑧ テーマ:英語スピーチの基礎・基本 |
広島工業大学 三熊祥文教授 |
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・英語演習⑨⑩ テーマ:人や国の不平等をなくそう |
三浦先生、Higa先生、 García先生 |
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長崎研修 10/7(土)~ 9(月)
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・当たり前を新しくするワーク |
(一社)Peace Education Lab Nagsaki 林田光弘氏 |
・長崎原爆資料館等見学及び周辺施設散策 |
長崎県国際課 福永氏 |
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・被爆証言会 |
被爆証言者 三瀬 清一朗氏 |
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・アイデアと平和ワーク |
(一社)Peace Education Lab Nagasaki 鳥巣智之氏 |
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第4回 10/15(日)
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・核廃絶③ 「核問題(核軍縮・核不拡散・核セキュリティ)」 |
日本国際問題研究所軍縮・科学技術センター 戸崎 洋史所長 |
・平和構築② 「ヒロシマで、ヒロシマから、報道すること」 |
中国新聞ヒロシマ平和メディアセンター 金崎由美センター長 |
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・平和構築③ 「記憶の解凍~AIとカラー化した写真でよみがえる戦前・戦争~」 |
東京大学教育学部4年 庭田杏珠氏 |
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・同世代交流 「グローバル未来塾修了生による講義及び交流会」 |
グローバル未来塾修了生 |
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・長崎県実地研修成果発表会 |
グローバル未来塾受講生 |
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第5回 11/5(日)
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・核廃絶④ 「G7広島サミットにおける平和の発信と広島県・HOPeの今後の取組ついて」 |
広島県 湯﨑英彦知事 |
・平和構築④ 「国際紛争交渉について」 |
へいわ創造機構ひろしま(HOPe) 島田久仁彦プリンシパル・ディレクター |
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・平和構築⑤ 「紛争後の緊急支援(難民・NGO)」 |
立教大学 渡部真由美兼任講師 |
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・平和構築⑥ 「貧困国における都市問題とその解決に向けて」 |
国連HABITAT福岡本部 星野幸代本部長補佐官 |
湯﨑英彦知事講義「 G7広島サミットにおける平和の発信と広島県・HOPeの今後の取組ついて 」
湯﨑英彦知事が、「G7広島サミットにおける平和の発信と広島県・HOPeの今後の取組ついて 」をテーマに講義をしました。「G7広島サミット中、各国の首脳陣に対して、核兵器使用の非人道性と平和というプラットホームなしでは繁栄は築けないという二つのメッセージを伝えました。」と、自身の平和の発信について紹介しました。今後の取組については、 「人道性、安全保障、持続可能性から核廃絶のアプローチを進めます。」と述べ、講義後は、塾生からの「広島県内において、平和教育を平等に実施する必要があると思うが、どのように考えますか。」 等の質問に答えました。
その後、広島実地研修に参加した長崎県の高校生5人が感想や将来に向けての決意を述べ、最後に、湯﨑知事は「このような機会を通じて、学んだことを共有し、仲間を増やすことで社会の変革につなげることができます。」と激励のメッセージを送りました。
国際平和に関する講義
〔核軍縮・不拡散分野〕
核兵器、戦争の非人道性と被爆体験、核兵器の廃絶に向けた世界的な動きに加え、被爆地や若者の果たすべき役割等について学びました。
〔復興・平和構築分野〕
紛争の平和的解決としての平和創造と、紛争の再発防止としての平和構築の重要性について学びました。
英語演習
英語演習では、各回毎に設定したテーマで実践演習を行い、英語を使ってコミュニケーションを図るためには何が重要かを学びました。SDGsをはじめとした国際問題について考えを述べたり、ネイティブスピーカーの先生や仲間と議論し、その結果を発表するプロセスを通じて、英語でディスカッションやスピーチを行う力を身に付けました。
長崎研修
10月7日(土)~9日(月)の2泊3日で、選抜した5名の塾生が、もう一つの被爆地である長崎県を訪問しました。研修では、平和関連施設の見学や現地高校生との交流を通じ、長崎における被爆の実相や、グループワークを通じた現代や過去の生活の振返り・東京の高校生に長崎の原爆資料館に来てもらうための広告作りなどの考察を行いました。 参加した塾生からは、「未来を担っていく私たち若者が必ず平和な世の中を構築するために行動を起こさなければと再認識した」などの感想をいただき、充実した研修とすることができました。
同世代交流・長崎県実地研修成果発表会
同世代交流では、未来塾修了生4名との交流会を行いました。修了生から当時の未来塾の経験や、未来塾をきっかけに立ち上げた団体(MIGLAX)の活動について話を聞くとともに、未来塾への思いや修了後の進路などについて質疑応答を行い、塾生の皆さんは修了生の活躍を通じて、大変刺激を受けた様子でした。
また、長崎県実地研修の成果発表も行い、広島から派遣された5名の塾生が、広島と長崎の被爆の実相の比較、現地高校生との交流や、研修を通じて得たものについて発表しました。
研修だよりvol1
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