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国際平和拠点ひろしま

Future Leaders' Program 2021 - Report vol3グローバル未来塾inひろしま2021 研修だよりVol.3

修了証書授与式を行いました。(2月6日(日))

 研修の全課程を修了したことを証して,池田塾長から修了生一人ひとりに修了証書が授与されました。また,塾長から受講生へのメッセージを頂きました。

 

池田秀雄塾長 挨拶(抜粋)

 グローバル未来塾第5期生の皆さん,本日無事修了されましたことを心からお祝い申し上げます。広島県平和推進プロジェクト・チーム,ひろしま国際センターをはじめとして担当頂いた講師など,多くの方々のご協力によって本日を迎えることが出来ました。ご協力いただいた方々にまず厚く御礼申し上げます。未来塾は,広島県の「国際平和拠点ひろしま構想」の中で,国際平和を希求し世界的に活躍できる人材養成を図る目的で開始されたプログラムです。初代塾長の大島賢三先生の国際的なご経験を基に発案されたものです。これからの将来を担う高校生の皆さんが国際平和について深く学び,何らかの形で将来にそれらを生かし,平和都市・被爆都市ヒロシマの主張・考えを国際的によく伝えることが出来るように,戦争・紛争,核兵器,核軍縮,核不拡散,貧困,国際協力などをテーマとしました。
 今回は遠隔実施という制限の中で,塾生の皆さんは勤勉に参加しました。遠隔交流でフィリピン・サイエンスの高校生と交流しましたが,もっと英語の力をつけなければいけない,と考える塾生も多いと思います。しかし,本日は各自立派な英語で発表をしてくれました。まだこの先,高等学校・大学そして社会に出て,学ぶべきことはたくさんあります。自分自身の自己を確立した上で,深い議論をするためには何が必要で,どうしなければならないかじっくり考えて欲しいと思います。
 皆さんは今,高等学校で多くの教科や科目として別々に学習して試験に追われていると思いますが,それらが複雑に絡み合って世界が動いていることに,今回の講義を通して気付いたのではないでしょうか。皆さんの興味・関心に合わせて学習を深めて将来を決めてください。この未来塾で重視してきた自己の表現という点では,大学入学共通テストや各大学の個別入試のベクトルはほぼ同じですから,心配せずに自信をもって取り組んでください。
 皆さん一人ひとり無限の可能性を秘めています。夢と希望と高い志をもって実現する様に頑張ってください。そして,今回のように異なる学校の仲間と議論したことはあまり無かったと思いますが,この仲間を大切にして下さい。過去の修了生は,国際系の学部に進学したり,海外に留学した人もたくさんいます。さらに4期生はホームページを立ち上げて高校生の段階で交流を始めています。活発に活動を始めていることに満足しています。
 私は,皆さんが世界を,日本を,広島をリードして行くような人物になることを期待しています。

 

受講生代表挨拶(広島県立加計高等学校 久保 日向太 さん)(抜粋)

 グローバル未来塾は,私たちにとって言葉では言い表せないほどの素晴らしい時間であり空間でした。誰もが平和に関心を寄せ,核兵器の在り方について議論し,自身の信念や思想の言語化,行動理念を明確化できる場所です。私たちが,このグローバル未来塾で学んだ理由は,単に過去の凄惨な出来事を再び引き起こさないためだけでなく,将来私たちが父親や母親になった時,未だに児童労働に従事している1億6000万人の子ども達が,学校教育を受けられない3億3000万人の子ども達が一人でも少なくなり,一人でも多くの人が幸せに生きる社会を築くためだと思います。そして,その社会を構築するのは,ほかでもないここに居る私たちであり,今を生きる私達です。ここで共に過去を学んだ私たちであれば,偏見や敵意,そして憎悪にコントロールされることなく,互いに手を取り合って生きる社会を必ず築きあげることが出来るはずです。
 この先,数えきれないほどの困難や障壁にぶつかることもあると思います。そうした時には,この半年間で学んだことを思い出してみてください。ここで巡り合えたかけがえのない仲間達の顔を思い出してください。かならず,このグローバル未来塾に参加したことは,私たちの人生にとって,大きな支えになるはずです。

成果報告会を行いました。(2月6日(日))

 「グローバル未来塾inひろしま」では,研修最終日に成果報告会を開催し,受講生及び講師に加え,保護者,学校関係者等,約70名が参加しました。報告会では,受講生一人ひとりが,研修で学んだことや今後に生かしていきたいこと等について英語で発表し,講師の先生方からコメントを頂きました。

 

主催者挨拶(下﨑 正浩 へいわ創造機構ひろしまジェネラル・ディレクター)(抜粋)

 塾生の皆さん,当塾を修了されますこと,誠におめでとうございます。また,このプログラムの実施に当たり,池田塾長,三浦先生をはじめ,多くの先生方から熱心なご指導をいただき,改めて感謝申し上げます。塾生の皆さんには,7月25日の開講式から今日まで,約半年間にわたり,核兵器廃絶や平和構築,また,英語の習得に一生懸命取り組んでいただきました。
 未だに猛威を振るっている新型コロナウィルス感染症ですが,これは,世界がグローバル化していることの表れの一つである,とも言えます。世界中が航空網で結ばれ,地球の裏側にも素早く移動することが可能なために感染が瞬時に世界へ拡大してしまいました。しかし,こういった世界的な課題を解決するためにも,自国第一主義に陥るのではなく,グローバルに課題を共有し,そして解決方法を世界の叡智で導いていく,ということが重要です。 
 私から皆さんにお願いするのは,次の3点です。① 未来塾で一緒に学んだ仲間たちと末長く交流し,互いに刺激し合い高め合い続けてほしい。② 未来塾で学んだことを胸に,世界中どこにいても広島のことを忘れず,時に思い出し,我々とともに平和な世界の実現に向けて行動してほしい。③ 国際平和について問題意識を持ち続け,今後も更なる研鑽を積み,世界の様々な舞台で活躍してほしい。この3点を心から願っております。

 

受講生成果報告

【成果報告の要旨・抜粋(国際平和のための提言,どのような貢献ができるか)】 

  ※ 記載内容は,英語での発表を仮訳し要約したものです。

 

●私はこの半年間,仲間とともに世界で起きている出来事や国際課題について考え,学ぶことができました。世界平和を実現させるためには,双方の違いを理解し,様々な違いを持った人と協力して取り組むこと,そして,何事も他人事ではないという意識を持つことが大切であると感じました。

●未来塾では,核兵器の危険性,核兵器廃絶に向けた広島県の世界への対応,核兵器廃絶のために自分たちがすべきことを学びました。私たちは,世界に核兵器廃絶を伝えるとともに,原爆や被爆地に対する認識の違いを橋渡ししていく必要がある,そして,広島と長崎を原爆について学び,伝え,平和を願う場所にする必要があると考えます。

●私たちに必要なのは意見という壁を越え,互いを理解し,多様な解決策を模索する対話だと思いました。真の国際平和を築くためには,核兵器が必要と考える人,不必要と考える人,無関心な人を,同じ仲間として対話をする必要があります。たくさんの人と友だちになり対話をしましょう,そして,未来の世代の為に美しい遺産を残しましょう。

●私には,この未来塾を通して,一つの夢ができました。世界の様々な問題を直接取材し,それを多くの人に発信していくことです。未来塾を通してどの問題もどこかで必ず繋がっていると感じました。だから,私はこれからも様々な問題を解決するために学び,多くの人と対話を続けます。私は平和な世界を築く一人となることを誓います。

【講師コメント】  英語総括(三浦 省五 広島大学名誉教授)(要旨)

 本日,皆さんのスピーチを聞かせていただき,入塾された時に比べて進歩されていることに大変驚きました。皆さんは文法,語彙力,発音だけではなく,相手に対して,この人だったらどういう風に話したらよいのか,会話を発展させるためにはどういう表現をすればよいのか,こうした表現力を拡張するためにはどうしたらいいのか,ということをこれからは学んでいってください。そして,今日のスピーチにもありましたように伝える内容を確実に習得していってください。教育や核兵器,貧困問題,平和の定義,平和とはなにかということについて,コミュニケーションのための正しい知識を習得することに努めてください。
 また,この半年間で得た技能,学びの方法を風化させないためにも,オバマ前大統領の演説といった,英語スピーチの手本を探してみたり,英検やTOEICを受けるなど英語力の向上に努め,これからも頑張ってください。期待しています。

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研修だよりVol.3

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Tel:082-513-2368

Fax:082-228-1614

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