Hiroshima Report 202418.イラン ■非核兵器国
核軍縮 |
評点 14 |
最高評点 48 |
評点率 29.2% |
『ひろしまレポート2023年版』からの評定変化 -0.5 |
核軍縮関連の国連総会決議に軒並み賛成票を投じ、核兵器の非人道性及び法的禁止への賛同を示した。他方で、CTBTを依然として批准していないなど、必ずしも核軍縮の推進に積極的だとは言えない。日本提案の核廃絶に関する国連総会決議やFMCT交渉の即時開始を求める国連総会決議にも反対した。TPNWには署名していない。ウクライナ侵略を続けるロシアとの関係を強化しつつある。 |
核不拡散 |
評点 25 |
最高評点 61 |
評点率 41% |
『ひろしまレポート2023年版』からの評定変化 0 |
イラン核問題に関する(暫定)取極に向けた間接交渉を断続的に行ったが、合意には至らなかった。米国によるJCPOA離脱及び制裁強化への対抗措置として、濃縮ウラン保有量及び濃縮度(濃縮度20%及び60%を含む)、稼働する遠心分離機の数・性能など合意の一部履行停止の領域を拡大している。IAEA保障措置協定追加議定書の暫定適用をはじめとするJCPOA上の検証・監視措置も停止している。過去の秘密裏の核開発計画に関連すると疑われる4つの場所について、IAEAへの申告の正確性・完全性に関する問題が未解決である。米欧のIAEA査察官の受け入れを拒否した。核関連の資機材・技術の不法な調達活動も報じられている。 |
核セキュリティ |
評点 4 |
最高評点 38 |
評点率 10.5% |
『ひろしまレポート2023年版』からの評定変化 0 |
複数の核セキュリティ関連条約について締約国となっておらず、改善の余地がある。放射性廃棄物等安全条約の批准のための国内手続は完了しているはずであるが、2023年も批准はなされなかった。民生用HEUの生産を継続しており、保有量が増加した。2004年にIPPASミッションを受け入れた。核セキュリティの取組に関する情報発信の余地がある。 |