2019WBCWP国際平和のための世界経済人会議(2019年)
2019国際平和のための世界経済人会議
ビジネスを通じて地球規模課題を解決し、国際平和を実現する
〜平和とビジネスの交点としてのSDGs〜
会議概要
ビジネスと平和構築のあり方との関係を多面的に議論するとともに,核兵器のない平和な世界の実現に向けた効果的な発信と国際世論の喚起にむけ,経済界との連携を図るため「2019国際平和のための世界経済人会議」を開催します。
開催日時
令和元(2019)年10月23日(水)・24日(木)
開催場所
広島国際会議場
(広島市中区中島町1番5号)
主催
ひろしま平和貢献ネットワーク協議会
会議開催結果
https://hiroshimaforpeace.com/2019wbcwp-result/
基調講演:ティルマン・ラフ氏
ティルマン・ラフ氏について
ICAN(核兵器廃絶国際キャンペーン)共同創設者
スペシャルトーク:太田 雄貴氏
太田 雄貴氏について
国際フェンシング連盟 副会長,公益社団法人 日本フェンシング協会 会長。小学校3年生からフェンシングを始め、高校2年生で全日本選手権優勝。2008年 北京五輪 個人銀メダル,2012年 ロンドン五輪 団体銀メダル,2015年 フェンシング世界選手権 個人金メダル獲得。日本人で初めてとなる国際フェンシング連盟 理事に就任し,同年に現役引退。
スペシャル登壇者:ジャック・アタリ氏
ジャック・アタリ氏について
フランソア・ミッテラン元フランス大統領特別補佐官、欧州復興開発銀行の初代総裁など要職を歴任。1998年に発展途上国支援のNGOを創設。
プログラム
10月23日(水)
休憩時間中の入退室は自由です。ご関心のあるセッションのみの参加も可能です。
午前
opening
10:00~10:10
開会式
知事挨拶
基調講演
10:10~10:40
ティルマン・ラフ
ICAN共同創設者ティルマン・ラフ氏を招いて、基調講演を開催します。
スペシャルセッション
10:50~11:10
成長と指標と平和
現代の紛争は、多くの場合、地域が不安定化して生活や統治のバランスが崩れるときに起きる。では安定した社会を構築するための社会的・経済的・物理的要因とは。単に紛争がないだけでなく、人間が人間らしく生きられる状況である「積極的平和」の指標は何か。地球と社会のサステナビリティを目指すSDGsと、平和はどのような関係にあるのか。利他的精神を基本に、持続可能な社会を作ることを目指す新たな経済指標「Positive Economy Index」を参考にしながら、現代社会における平和の基礎的な条件とその指標化について考える。
セッション1
11:20~12:30
文化交流による平和構築
国だけでなく,企業,市民社会,個人が文化交流に取り組むことは,人々の心に多様な文化を受容する素地を育み,平和な世界の実現に貢献するとともに,国家間・民族間の利害や対立を超えて共通の時空間を共有することを可能とする。文化活動を通じて人々がコミュニケーションを図ることは,究極的には,紛争によって生まれたアイデンティティの対立を超えてお互いが知り合い,理解することによる平和構築に貢献するものである。
一方で文化交流や文化活動が,歴史上,国や事業主体の思惑に基づくさまざまな政治性の影響を受けてきたのも事実である。本セッションでは,様々な文化交流プログラムの平和貢献に関する有効性と課題の両面を議論するとともに,事業として相互理解や文化交流に取り組む企業の努力も紹介していく。
SDGsビジネスセレクトブック完成発表会
12:30~13:50
SDGsの達成のためにはすべての人々がパートナーシップのもとで共に取り組むことが求められており,それは広島でも例外ではない。しかし,県内でのSDGsの認知度はまだ高いとは言えない。そこで,SDGs広島県内の企業・団体によるSDGsビジネスの魅力的な取組を県内外,国内外に発信するため,県内の大学生に依頼して事例集を制作し,その完成発表を行う。
午後
セッション2
13:50~15:00
情報空間の安全保障によるガバナンスの保持
インターネットの影響でマスメディアのビジネスモデルが疲弊し,ジャーナリズムの事実検証機能や社会統合機能の弱体化が顕著である。フィルターバブルやフェイクニュースといった現象は国民を分断させ,国家ガバナンスを低下させる。海外では外国政府による情報工作を通じた選挙介入や風説の流布が行われているともいわれ,サイバー攻撃ともあいまったこのような不安定化工作は,ハイブリッド型攻撃の典型パターンをなしつつある。本セッションでは,国家ガバナンスとりわけ自由で民主的な社会の持続可能な存続のために,マスメディア,ネットメディアその他関連業界がなしうる連携について語り合う。
セッション3
15:10~16:20
アジアの自然災害に対する防災・緊急支援による平和貢献
世界各国企業のサプライチェーンが集積するアジアは,大規模自然災害が頻発する地域であると同時に,部分的に政情が不安定な箇所もまだまだ多い地域である。災害後の混乱が長引くと,これに乗じて分離・独立勢力が台頭するリスクも高まるので,日本と世界の平和・経済のために予防的な対応が重要である。日本は開発支援をアジアに集中させているものの,まだまだこの地域におけるHA/DR(人道支援・災害救助活動)や 国際保健面の支援によるガバナンスとレジリエンスの向上への貢献の余地がある。本セッションでは,この分野での官民協力のあり方,またとりわけ,防災・減災のための気象・海洋等自然データの収集機能を付加した都市インフラの輸出, 国際保健における協力など,貢献の余地が大きい分野での日本のリーダーシップの在り方などについて議論する。
SDGsビジネスコンテスト
16:30~17:50
SDGsビジネスの推進を活性化することを目的に、「広島ピース・スタートアップ・アワード」を開催します。参加者によるプレゼンテーションを行い、最優秀賞を発表します。
審査員:藤井 宏一郎(マカイラ株式会社代表取締役)
牛来 千鶴(株式会社ソアラサービス代表取締役社長)
廿枝 幹雄(JICA民間連携事業部長)
金子 慎司(広島大学国際センター長)
松原 裕樹(ひろしまNPOセンター専務理事・事務局長)
ユースカンファレンス
18:00~18:50
若者から平和へのアプローチ
このセッションではこれからのミライを担う若者たちが語り合う。
平和の実現のためには,若者の活動にも期待が寄せられる。平和の実現に向けて,実際にプロジェクトやイベントを企画,運営している団体の代表を務める若者と県内の大学生,高校生が,理想を現実にするための方策について自身の体験談を基に考え,探っていく。
レセプション
19:00~20:30
登壇者参加のディナーレセプションを行います。
ディナーレセプションに参加をご希望される方は、申込時にレセプションの参加に必ずチェックを入れてください。
参加費:4,000円
10月24日(木)
午前
講演
ジャック・アタリ
セッション4
9:55~11:05
グローバル・ビジネス戦略を通じた平和の実現
経済のグローバル化によって格差が拡大し,世界的な保護主義の動きを誘発している。グローバリゼーションが社会の右傾化や自国中心主義を生んでいるとの見方もある。アメリカと中国間の通商摩擦や技術覇権争いは国際平和への潜在的脅威となっている。世界経済のブロック化も懸念される中で,オープンな経済による自由貿易とグローバリゼーションは,地域の安定や世界の平和にどのように貢献しうるのか。日本を代表するグローバル企業の幹部らを交え,ビジネス戦略を通じた国際平和の実現について議論する。
スペシャルトーク
11:15~11:55
太田 雄貴(聞き手:加治 慶光(鎌倉市参与))
2008年北京五輪フェンシング男子フルーレ個人銀メダリスト、ロンドン五輪 団体銀メダリスト、現在、国際フェンシング連盟副会長兼日本フェンシング協会 会長の太田雄貴氏を迎えスペシャルトークを開催します。
統括パネル
12:05~12:25
ジャック・アタリ(ポジティブ・プラネット会長)X 湯﨑英彦(広島県知事)
午後
ポジティブ・エコノミー・フォーラム
ジャック・アタリが会長をつとめるポジティブ・プラネットが日本で初めて開催するイベント。次世代のためによりよい世界をつくる、平和への道。それが“ポジティブエコノミー”です。平和な世界のために、政治家、経済学者、活動家、アーティストが広島に集結します。ぜひ、一緒に議論しましょう。
オープニング
セドリック・バチェラー(Nomadeis共同創設者)
湯﨑英彦(広島県知事)
イントロダクション
13:45~14:05
外交は平和を担保できるか
登壇者:ジョゼフ・ラロシュ(パリ第一パンテオン・ソルボンヌ大学教授)
Act1
14:05~15:30
戦争は根絶可能か?〜紛争の様々な側面にてらして〜
証言1:ヘイトと戦ったヒーローたち
証言者:インナ・シェフチェンコ(フェミニスト活動家)
証言2:国家の和解、紛争後の平和構築および安定 証言者:ジーン=ジャック・クルリャンツキー(仏国際関係戦略研究所リサーチ・フェロー(ラテンアメリカ専門))
対 話:21世紀における紛争の引き金
登壇者:田口 晶子(国際労働機関(ILO)駐日代表)
ジャン=クリストフ・バス(Dialogue of Civilizations Institute代表)
ロベール・ベルディエール(ポジティブ・プラネット・ジャパン代表)
参 加:戦争への幻想を捨てる
登壇者:Plantu (風刺画家)
ブレーク
15:45~16:10
Plantuによるライブパフォーマンス
Act2
16:10~17:20
国際協力
講 演:気候変動との戦い:平和のための国際課題
講演者:ミシェル・サバン(R20 – 気候アクションの地域代表)
証 言:核兵器の次世代への影響
登壇者:ティルマン・ラフ(ICAN共同創設者)・被爆者
最終貴重講演:ジャック・アタリ(ポジティブ・プラネット会長)
モデレーター:セドリック・バチェラー(Nomadeis共同創設者)
登壇者
スペシャルセッション:成長と指標と平和
藤井宏一郎
マカイラ株式会社代表取締役
多摩大学ルール形成戦略研究所客員教授
ロベール・ベルディエール
ポジティブ・プラネット・ジャパン代表
セッション1:文化交流による平和構築
福島 安紀子
青山学院大学地球社会共生学部教授
木村 真琴
株式会社サンリオCMOマーケティング本部長
山田 泰造
文化庁新文化芸術創造活動推進室長
柳澤 寿男
バルカン室内管弦楽団音楽監督
セッション2:情報空間の安全保障 によるガバナンスの保持
古田 大輔
ジャーナリスト/メディアコラボ代表
梶浦 敏範
(一社)日本サイバーセキュリティ・イノベーション委員会代表理事
川口 貴久
東京海上日動リスクコンサルティング株式会社上級主任研究員
高野 聖玄
株式会社スプラウト代表取締役社長
セッション3:アジアの自然災害における防災・緊急支援・国際保健による平和構築
柏倉 美保子
ビル&メリンダゲイツ財団
日本常駐代表
國分 俊史
多摩大学大学院教授
ルール形成戦略研究所所長
松井 隆
株式会社日立製作所ディフェンスビジネスユニットインテリジェンスシステム設計部主任技師
佐々木 康弘
日本電気株式会社クロスインダストリーユニットPSネットワーク事業推進本部シニアエキスパート
竹谷 公男
国際協力機構上級国際協力研究員
東北大学災害科学国際研究所IRIDeS客員教授
SDGsビジネスコンテスト
藤井 宏一郎
マカイラ株式会社代表取締役
多摩大学大学ルール形成戦略研究所客員教授
牛来 千鶴
株式会社ソアラサービス代表取締役社長
廿枝 幹雄
JICA民間連携事業部長
金子 慎司
広島大学国際センター長/広島大学FE・SDGsネットワーク(NERPS)拠点長、広島大学大学院国際協力研究科教授
松原 裕樹
特定非営利活動法人ひろしまNPOセンター専務理事・事務局長
セッション4:グローバル・ビジネス戦略を通じた平和の実現
今村 卓
丸紅株式会社執行役員 経済研究所長
佐橋 亮
東京大学東洋文化研究所
准教授
植村 憲嗣
三菱電機株式会社産業政策渉外業務役員
山越 厚志
前経団連米国事務所長・経済広報センター常務理事
ポジティブ・エコノミー・フォーラム
イントロダクション:外交は平和を担保できるか
ジョゼフ・ラロシュ
パリ第一パンテオン・ソルボンヌ大学教授
ACT1:戦争は根絶可能か?〜紛争の様々な側面にてらして〜
インナ・シェフチェンコ
フェミニスト活動家
ジーン=ジャック・クルリャンツキー
仏国際関係戦略研究所リサーチ・フェロー
(ラテンアメリカ専門)
田口 晶子
国際労働機関(ILO)駐日代表
ジャン=クリストフ・バフ
Dialogue of Civilizations Institute代表
ロベール・ベルディエール
ポジティブ・プラネット・ジャパン代表
Plantu
風刺画家
ACT2:国際協力
ミシェル・サバン
R20 – 気候アクションの地域代表
ティルマン・ラフ
ICAN共同創設者
ジャック・アタリ
ポジティブ・プラネット会長
セドリック・バチェラー
Nomadeis共同創設者
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