2022「核兵器と安全保障を学ぶ広島-ICANアカデミー」を開催しました。今年度は,世界各国から選考を通過した29名の参加者が,プログラムに参加しました。
◆ プログラムの特徴
○被爆の実相を知る。
○核兵器と安全保障を巡る世界の動きを学ぶ。
○世界に具体的に貢献し,グローバルに活躍するためのスキルを身につけ,これからの活動を提案し,創造する。
○講師には,国内外からの専門家,国連関係者,NGOメンバーなどを迎える。
1.ウェビナーセッション
♦日程:10月25日(火),28日(金),11月1日(火),4日(金)
♦講師:被爆者,大学教授,NGO組織のメンバー等
♦参加者: 20か国から計29名 (年齢19~31歳の学生又は研究職の方)
♦参加者の国籍内訳
グループ | 国・地域 | 人数 |
核兵器国* | 中国 | 1 |
フランス | 1 | |
ロシア | 1 | |
イギリス | 1 | |
アメリカ | 10 | |
小計 | 14 | |
非核兵器国 | 日本 | 1 |
モンゴル | 1 | |
インド | 1 | |
ウズベキスタン | 1 | |
イラク | 1 | |
レバノン | 1 | |
オーストリア | 1 | |
イタリア | 1 | |
ルワンダ | 1 | |
南アフリカ | 1 | |
ザンビア | 1 | |
ブラジル | 1 | |
メキシコ | 1 | |
オーストラリア | 1 | |
フィジー | 1 | |
小計 | 15 | |
合計 | 29 |
* 核兵器国は核兵器不拡散条約(NPT)に規定する核兵器国(中国,フランス,ロシア,イギリス,アメリカ)
♦ウェビナーセッション プログラム
日程 | 講師 | 内容 |
10/25(火) |
近藤 紘子さん Mary Dicksonさん |
核兵器の非人道性や,環境に及ぼす影響 |
10/28(金) |
島田 久仁彦 へいわ創造機構ひろしま(HOPe) プリンシパルディレクター
Rebeca Irbyさん New Detroit 所属 |
核軍縮がSDGsの目標達成にどのように関連しているか |
11/1(火) |
Karly Burchさん オタゴ大学(ニュージーランド) 教授
Ira Helfandさん ICAN運営委員 核戦争防止医師会議(IPPNW)所属
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過去,現在,未来において,核兵器が 環境に及ぼす影響 |
中満 泉さん 国連事務次長軍縮担当上級代表 |
国際連合,SDGs,核軍縮 | |
11/4(金) |
Susi Snyderさん ICAN Financial Sector Coordinator
Tommy Piemonteさん Head of Sustainable Investiment Research at Bank fur Kirche und Caritas(BKC)
Bank f̤ür Kirche und Caritas(BKC) |
核兵器の財政的側面
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2.広島セッション
♦日程 :11月9日(水)~12日(土)
♦講師 :被爆者及びそのご家族の方々
中国新聞社 金崎由美 平和メディアセンター長
明星大学 竹峰誠一郎教授 等
♦参加者 : 20か国から計29名 (年齢19~31歳の学生又は研究職の方)
※29名のうち5名がオンライン参加
♦ゲスト参加者:ナガサキ・ユース代表団9期生 山口稔由さん
マーシャル諸島出身 ベティ・ラクルさん(ユース組織”MISA4The Pacific”前代表)
♦広島セッション プログラム(抜粋)
日程 | ||
11/9(水) | 午前 | オリエンテーション |
午後 |
平和記念公園及び平和記念資料館見学
ウェルカムディナー |
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11/10(木) | 午前 |
袋町小学校平和資料館見学
被爆者の方々との交流 |
午後 |
ナガサキ・ユース代表団 山口稔由さんのプレゼンテーション 内容:長崎が行う平和の取り組みについて
マーシャル諸島からのゲスト ベティ・ラクルさんのプレゼンテーション 内容:アメリカの水爆実験によりマーシャル諸島が被った被害について
明星大学 竹峰誠一郎教授による講義 内容:現在の核実験や核セキュリティなどに関して |
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11/11(金) | 午前 |
広島県庁訪問 湯崎広島県知事表敬
広島市役所訪問 松井広島市長表敬 |
午後 |
中国新聞社訪問 金崎由美 平和メディアセンター長による講義 内容:被爆の実相を伝承するためのメディアの役割について
NGO ANT-Hiroshima訪問 内容:ユースアクティビストとの交流 |
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11/12(土) | 午前 |
研修成果発表の準備 |
午後 |
研修成果の発表会(公開セッション) |
♦広島セッションの様子