当サイトを最適な状態で閲覧していただくにはブラウザのJavaScriptを有効にしてご利用下さい。
JavaScriptを無効のままご覧いただいた場合には一部機能がご利用頂けない場合や正しい情報を取得できない場合がございます。

国際平和拠点ひろしま

宮迫木材株式会社(大学生によるSDGs取材レポート)

 

木材に無駄はない!「地球にやさしく」の答え

宮迫木材株式会社は国産材を製材し、安らぎのある住まいづくりに貢献されています。
宮迫木材株式会社で発生したおが屑や廃材は、約100%の確率でバーク堆肥や牛舎の敷料、バイオマスボイラーの燃料などに再利用されています。それらは、製材の時点で発生した木材を活用しているため、塗料がついておらず安全に再利用できる資源です。また、水を中和するためにこれまでは薬剤を使用していましたが、現在は一度使用した水をドレンタンクに貯めて、再利用することで、薬剤の削減と水のリサイクルに取り組まれています。この取り組みによって、水は1時間に2tの削減につながり、水道代に換算すると月に30万円も節約することに成功されていました。

 

使用されているドレンタンクです。

仲間と始めるSDGs

現在の木材業界では景気悪化や高齢化、人手不足など多くの問題を抱えています。木材業界は第一次産業であるため、様々な業界に多大な影響を及ぼします。業界ではSDGsが浸透する以前より環境対策が行われていましたが、こうした様々な問題の解決を目指すためには、1社だけでなくより一層業界全体でSDGsに取り組んでいくことが必要です。
また、社内でも途上国へワクチン寄付を行ったり、SDGsの学習機会を設けたりしています。これらの取り組みは代表取締役社長の「やらなければ変わらない」という気持ちから行われています。このお話を聞き、このように出来ることから少しずつ取り組む姿勢はSDGsを達成するために必要不可欠なものであると思いました。

 

宮迫木材株式会社さんで製材されている木材です。

三次市とともに、宮迫木材

三次市は、少子高齢化による人口減少や空き家が増加傾向にあります。
宮迫木材株式会社では、現在の日本で輸入材の取扱が多く、輸入時の環境負担が大きいことを問題視しています。そこで、既存建築物の建て替えを地元の木材を使って行ってもらえるように三次市長に直接交渉するなど、国産材の利用率を上げることを今後の課題として取り組みを進めています。
今回の取材を通じて私たちは、国産材を利用した空き家のリノベーションを進め、若者向けのカフェなどの施設を設置したり、高齢者の会食サービスの場を設けたりすると良いのではないかと思いました。そうすることで、地域の活性化を目指すだけでなく、地域の人々の生活の質の向上も図ることができるのではないかという可能性を感じました。

 

宮迫木材株式会社さんの広島県産ひのきを使われた新しい事務所です。ひのきの良い香りに包まれていました。

取材者

長谷川まこ (安田女子大学3年)

小島初華 (安田女子大学3年)

基本情報

宮迫木材株式会社

三次市布野町下布野84-2

0824-54-2011

www.miyasako-yamami.co.jp

 

 

< 前のページに戻る最初に戻る >

 

目次に戻る

この記事に関連付けられているタグ