SDGs達成に向けて、小さな行動 大きな気づきを大切に
広島で訪れる観光地が限られていることや、素晴らしい場所が人々に知られていない…。この現状を知ったMy Japanは「Asageshikiツアー」を開始しました。このツアーは、単に観光するだけではなく、非日常の空間に身を置いて自分と向き合うことができる森林浴や、日本文化の体験、広島の歴史や平和についてガイドさんからお話を聞くことができます。自然を感じることや歴史を知るという小さな一歩から、多くの気づきを得ることができ、積み重ねることで未来を「持続可能」なものへと変えていけると感じました。SDGsと無理に関連付けなくても、日頃の行いがSDGsに繋がっていると気づきました。
文化は人と人とを繋ぐ架け橋
職人の方々が減少している今、日本文化も「持続可能」であるために、伝統を継承しながら、新しいことに挑戦しています。「文化は、平和だからこそ出来ること」。代表理事の三村さんからこの言葉を聞いた時、文化とは時間、性別、国籍等のあらゆる垣根を超えた、人との交流を意味するのだと感じました。文化に触れることで、その文化を持つ人々の考え方や感性を知ることができます。互いに相手を理解し、認め合うことは、平和への道を創り上げていくことに繋がります。SDGsには、環境だけではなく、平和やまちづくり、働きがい等、人の心を大切にすることも含まれていると実感しました。
「小さな森」から自然環境を考える
「Asageshikiツアー」を行う中で、山と人との間に距離があることに気づき、始まったのが「贈ろう森プロジェクト」です。このプロジェクトでは山に生えている苗木を、自宅で育てる苔玉にする体験を通して、自然に想いを馳せる時間を作ることができます。植林後は自分で育てた苗に会いに行くことで、地域との繋がりを得るきっかけになります。
山と人との距離が縮まることで、未来の自然環境を担う人が増えていくと思います。高齢化による人手不足で荒れた山がある今、森の管理者になっていく人々を後押しする必要があります。その一つの手段として「贈ろう森プロジェクト」が広まっていくことを期待しています。
大学生の私達も、このような取り組みを知り、体験し、発信することが大切です。皆さんも、楽しみながら環境について考える時間を作ってみてはいかがでしょうか。
取材者
長藤志歩(安田女子大学2年)
西原杏奈(安田女子大学2年)
基本情報
一般社団法人My Japan
安芸郡熊野町城之堀4丁目7-7
090-7127-9769